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- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062580069
作品紹介・あらすじ
十九世紀イギリス。誰も知らない珍しい花や樹々を求め、国中が沸きたっていた。この要求に応えて世界をかけめぐるプラントハンターたち。ラン、チャ、ユリ…。エキゾチックなあこがれを満たすべく、彼らはジャワ、中国、そしてニッポンをめざす。豊富な文献渉猟から植物をめぐる文化交流をあざやかに位置づけた力作。
感想・レビュー・書評
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大航海時代に活躍したプラントハンターの業績について。
植物学の発展や、有用植物や観葉植物としての価値など、植物にかける当時の人たちの情熱がわかっておもしろい。 -
1994年第1刷発行ですからかなり以前の本ですが、折に触れ何度も読み返しています。19世紀の日本を訪れたヨーロッパ人(特にイギリス人)の植物への情熱(功利的であっても)と愛情が、人物評伝と共に語られるスタイルです。日本の植物が当時世界でどう受け入れられたか知らないことが多かった私は、植物自体の知識とともに、19世紀の博物学的な知の体系にも圧倒されます。ペリー遠征隊は日本の動植物調査・採集にとても熱心だったことも初めて知りました。植物(特にユリやキクといった美しい花)を偏愛する英吉利人外交官はほほえましいのに、有用性一辺倒・国益第一の亜米利加人プラントハンターに些かむっとするのは、私自身がちょっと偏狭なせいです。
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2006/10/9購入
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