- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062602594
感想・レビュー・書評
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パルチザン クロアチア トマト クリロ フィー イヴァン 現実 腰抜け ユダヤ人 奴隷 虹 群れの中に自分を消す 唯一絶対のもの プラム マイスナー マリーネ 自から自分を殺した ジーク・ハイル=勝利万歳 全ての闘争は戦争
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2022.7.17市立図書館
1943年、戦況は厳しく、フィーが戻った強制収容所でも、クリロが属する部隊でも、ひもじく絶望が深まる中で、獣のような欲にまみれ、内輪もめも増えますます苦しくなる。現状に流される(合点=のみこむ、妥協する)多くの大人たち(野蛮で醜い人間)と、流されながらも理想を思い葛藤する大人と、現状に苦しみ続ける子どもたち。1945年の解放後も苦悩は続き、いまも地球上のあちこちで同じようなことが繰り返されている無力感は大きい。
自由とは何か、戦争と平和とはなにか、常にクリロを気遣ってくれた農民ゲリラのリーダーブランコ、兄(従兄弟)イヴァンからクリロらへのメッセージをなんどもかみしめる。イザークとの友情を育みブランコの背中をみてきたクリロなら、きっとこの先もだいじょうぶだろうと思えるのが救いだろうか。
さすがに主人公たちは九死に一生以上の綱渡りで戦後をむかえたが、イヴァンをみとったミルカは、共産党員の戦士リジェは、靴磨きの少女ピッチは、ミントは、はたして生き延びたのだろうか。伍長どのは、イザークは、そしてフンベルバルディンク先生は? クリロがそうした人の幾人かとうれしい再会をする未来があってほしいと祈るのみ。
巻末には著者と小学校の同級生でこの作品の考証にも協力したというバルカン史の専門家柴宜弘氏(1年ほど前に亡くなっている)が解説にかえて作品の歴史的背景についてかいており、最後に筆者のエッセイ「なぜ漫画でユーゴを描いたのか」(新潮社「波」1988年10月号掲載)も。 -
20180321読了
1996年発行。連載は1986年。コマの流れやタッチがまるで映画のよう。次々に人が死んでいく。漫画だから誇張しているのではなく、これが現実の悲惨さなのだと思う。 -
私の人生を決定した作品。
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断捨離、2013春。
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平和な日常の脆さ
いつ戦争が始まってもおかしくない世界
多民族国家だったユーゴは後に解体してしまう
以前からこの石の花の存在を知っていましたが、なかなか
読む機会に恵まれず。今頃になって読破しました。 -
久々に骨太な漫画読了。
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辛く悲しい戦争物ですが、不思議な爽やかさがあります。 絵も素晴らしい。
坂口尚を文庫で読むのは戴けません。新版を購入すべきです、、、
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青騎士コミックスの新版も購入を検討してみます。
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にゃ〜(他人様に偉そうに言う資格のない猫)
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