アルバイト探偵 調毒師を捜せ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062631402

作品紹介・あらすじ

美女には眼のない親父・涼介のもとにモンローばりの金髪グラマーが訪れる。必殺の調毒師を捜す仕事だった。依頼をひきうけさせるため毒を盛られた親父に残されたのは48時間。アルバイト探偵・隆は解毒剤を持つ調毒師の行方を追う。不良中年私立探偵とけなげな高校生の父子が立ちむかう難事件のかずかず。

感想・レビュー・書評

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  • 暗くて重いニュースが連なる昨今(ちょっと極端な物言いかも)、このくらい軽い感じのあっさりハードボイルドは心穏やかにしてくれる。

    今回も一気に読めた。なんだかんだと父子の関係、涼介と元同僚の関係、リュウと康子の関係は良好で温かい。
    ラスト…涼介さん?読者にも昔話を聞かせてくれるのでしょうか?

  • 父親のカッコ良さが控えめで私好みだったw

  • 大沢在昌の連作ミステリ短篇集『アルバイト探偵 調毒師を捜せ』を読みました。
    『パンドラ・アイランド』に続き、大沢在昌の作品です。

    -----story-------------
    美女には眼のない親父・涼介のもとにモンローばりの金髪グラマーが訪れる。
    必殺の調毒師を捜す仕事だった。
    依頼をひきうけさせるため毒を盛られた親父に残されたのは48時間。
    アルバイト探偵・隆は解毒剤を持つ調毒師の行方を追う。
    不良中年私立探偵とけなげな高校生の父子が立ちむかう難事件のかずかず。
    解説・香山二三郎
    -----------------------

    『月間小説』に1986年(昭和61年)から1987年(昭和62年)に発表され、1987年(昭和62年)に『アルバイト探偵(アイ)II 避暑地の夏、殺し屋の夏』というタイトルで刊行された作品……アルバイト探偵シリーズの第2作です。

     ■避暑地の夏、殺し屋の夏
     ■吸血同盟(『吸血パーティー』を改題)
     ■調毒師を捜せ
     ■アルバイト行商人 (スパイ)
     ■解説 香山二三郎

    最強の親子探偵、冴木隆と涼介が活躍する大人気シリーズ! 元諜報員で見てくれも悪くないが女には弱い父・涼介の前に、昔馴染みの美人諜報員ジョーンが現れる……天才調毒師「タスク」を捜して欲しいというジョーン、、、

    涼介は依頼を断るが隙をつかれ毒を盛られてしまう……解毒剤を持つのはタスクだけ。

    残された時間は48時間、アルバイト・アイ(探偵)の隆は涼介を救えるのか……?

    冴木涼介と隆のドタバタ親子探偵を主人公とした、笑いとスリルに満ちた、ユルくて痛快なハードボイルド作品です……軽快な作品なので、肩の力を抜いて気楽に読めましたね、、、

    汚職疑惑で逮捕された実業家の弟と母親の警護を依頼され、隆たちは二人のいる軽井沢の別荘に赴き、徘徊する幽霊を恐れながら、二人を狙う凄腕の殺し屋と対決することになる『避暑地の夏、殺し屋の夏』、

    吸血鬼が絡むホラータッチのサスペンス……隆のガールフレンド康子が連れてきた少女が働いていた世田谷の屋敷でヌシ様と呼ばれる何者かに生き血を飲ませていたという事件を解決する『吸血同盟』、

    モンローばりのグラマー美女ジョーンに毒を盛られた絶体絶命の涼介親父を救うべく、解毒剤を入手するために天才調毒師タスクを捜し求め、隆が東京を駆ける『調毒師を捜せ』、

    青山でナンパしているところを不審な男たちに拉致された隆が上品な中年女性と知り合い、彼女の夫である元CIAのエージェントの陰謀を阻止ようとする……隆と涼介の親子関係が明るみになる『アルバイト行商人 (スパイ)』

    どの作品も軽ーく愉しめました……隆の愛車・ホンダNS400R、好きですねー 懐かしいなぁ、次もアルバイト探偵シリーズを読んでみようかな。

  • 再読。

    膨らませば長編になるスケールの話を短編に圧縮していう感が強く、
    故に都合の良い展開が続き、軽く小粒な印象がぬぐえない。
    それが本シリーズの良さでもあるのだが。

    これはしょうがない事だが、当時のお洒落が現代では「こっぱずかしい」。

  • 一作目を読んでもちろん続編を読みたくなり図書館でお取り寄せ。

    前作のときも感じたのが、ずいぶん後半になってもまだまだお話の核心にたどりつけないので、早くそこにたどり着きたい!とノンストップで読んでしまいあっという間に読み終えてしまうこと。

    旅行など、時間をつぶすのにのんびり読みたい~みたいな状況には向かない作品です。

    つまりは面白いということなのです。

    今回は前作を読んで免疫があるのでこんな古いこと!などと驚くことは特になかった気がします。

  • アルバイト探偵 調毒師を捜せ (講談社文庫)

  • 美女には眼のない親父・涼介のもとにモンローばりの金髪グラマーが訪れる。必殺の調毒師を捜す仕事だった。依頼をひきうけさせるため毒を盛られた親父に残されたのは48時間。アルバイト探偵・隆は解毒剤を持つ調毒師の行方を追う。不良中年私立探偵とけなげな高校生の父子が立ちむかう難事件のかずかず。

  • 評価は4。

    内容(BOOKデーターベース)
    冴木隆の父親・涼介は、女に弱く、頼りがいゼロの私立探偵。そんな涼介に、モンローばりのグラマー美女ジョーンから来日中の必殺調毒師タスクを捜して欲しいとの依頼があった。ところが何を血迷ったのか、ジョーンは涼介にタスク特製の48時間後に効く毒をみまってくれた!!中和できるのはタスクが持っている解毒剤だけ。絶体絶命、どうする隆…。ドタバタ親子が繰り広げる、笑いとスリルいっぱいの探偵物語。

    コメディータッチのアクションドラマなのでどんなピンチが来ても最後にはお父さんか息子が現れて丸く収まるので気軽に読める。第一巻と比べると息子がすこ~しだけ逞しくなっているかな~といつの間にか見守る母の気持ちになっている。

  • 軽ハードボイルド「アルバイト探偵」第二弾。描写はポップだけど、難事件を解決する展開は読み応えがあります。

  • 読みやすく、主要人物のキャラクターが個性的でサクサクと読み進められる。息子に薦めた。こんな毒薬があったらスゴイ。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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