三姉妹探偵団(10) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.42
  • (8)
  • (13)
  • (44)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 225
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062632324

作品紹介・あらすじ

スイスの少女の生き別れた父親は、指名手配中の殺人犯?
海外でお正月を過ごす三姉妹。日本から殺人犯が逃亡してきて!?

中世の面影を残すスイスの小さな町・ムルテン。ウィーンの事件を解決した三姉妹は、新年をスイスで迎えようとやってきた。一方、水科梨香は殺人容疑で指名手配中の父を追ってムルテンへ。もう一人の娘がいると知らされたこの町に父がいるに違いないのだ。かくして静かなムルテンに起こるべくして事件が!!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 10

  • 20140426読書録「三姉妹探偵団10父恋し篇」3

    著者 赤川次郎
    出版 講談社

    p136より引用
    “何しろ、少々の降りではない。「車軸を流す
    ような」という古い形容詞を思い出す、そんな
    雨が昼過ぎから続いていた。”

    目次から抜粋引用
    “スイスへ
     出会い
     姉妹
     誘いの手
     手紙”

     おっとり長女、しっかり次女、ケチ三女の
    三人姉妹を主人公とした、長編ミステリー小説。
    人気シリーズ第十弾。
      ウィーンでのゴタゴタが片付いて、その
    ついでにスイスまで足を伸ばした三姉妹と刑事
    国枝。食事をしようと入ったレストランで、よく
    わからずに食べそこねてしまったのだが…。

     上記の引用は、古い事件についての回想
    場面での一文。水車が一般的であった頃から
    の言葉でしょうか、そんなに強い雨が降ったら
    被害は甚大でしょうけれど、水車のある風景を
    思い浮かべると、風情のある言葉だなと思います。
     三毛猫ホームズシリーズでも、ヨーロッパまで
    出かける羽目になった話がありましたが、その
    時の取材を元に、前作と今作も書かれている
    のかも知れませんね。著者は確かクラシック
    音楽のファンだそうなので、自然と海外を舞台に
    するとなると、ヨーロッパ方面に目が向くのか
    なと思いました。

    ーーーーー

  • 新年をスイスで迎えようとする三姉妹
    スイスのムルテンという小さい街
    日本人嫌いのルチアは、父親が日本人とのこと。

    殺人容疑で逃亡中の水梨が、ルチアの母の手紙でスイスへ向かっている。
    水梨の日本での娘水科梨香は父を追ってムルテンへ。

    現代と過去の殺人事件が最後になって重なっており、
    なにがなんだかさっぱりわからないまま終幕。

    いつもながら、どたばたが激しい。
    最終的に、誰が、何の罪で有罪になったかは不明。

  • 前作に続き、今回も海外編。
    ルチア母の夫が死んだ…と言う下りと白骨死体でピンときてしまった。
    河上教授は意外だったな…。

  • スイス編.今回の犯人は結構読めたかな?ミステリーとしては読みやすいからついつい読んでしまう.

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

1948年、福岡県生まれ。1976年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「夫は泥棒、妻は刑事」シリーズ、「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリーの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍。

「2023年 『黒鍵は恋してる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

赤川次郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×