- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062632478
感想・レビュー・書評
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「鳩の塔」「薔薇の血を流して」は皆川博子コレクションに収録されてそうな初期風味がめちゃめちゃ感じられる
一番読んでてみ、皆川博子~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!ってなるのは「モンマルトルの浮彫」だったな…。
異国情緒、聖と俗、精神疾患、同性愛、近親相姦、芸術に狂わされた人間の業。み、皆川博子だ…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鳩の塔
薔薇の血を流して
モンマルトルの浮彫(レリーフ) -
1/3
途中。 -
ミステリテイストの耽美幻想小説。どれも西洋が舞台で、主人公(ではなくても主体になる人物)が女性なので、「彼方の微笑」に似た感じだなあ。しかし「彼方の微笑」が緩やかな「死」というイメージだったのに対し、こちらは鮮烈な「生」のイメージ。特に表題作は「トマト・ゲーム」にも似て、激しいともいえる物語。ミステリ部分もあるけれど、「隠し味」の役割を果たしてる程度かな。
皆川さん独特の美しい文章も魅力。どの物語も「狂気」を扱っているはずなのだけれど、そんな言葉では片付けられないくらいに切なく美しい(「美しい狂気」ってのも当然あるのだけど、なんか違うんだよなあ)。どっぷりと浸りたい一冊。 -
凄くいい題名だと思った!!