薔薇の血を流して (講談社文庫 み 11-8)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062632478

感想・レビュー・書評

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  • 「鳩の塔」「薔薇の血を流して」は皆川博子コレクションに収録されてそうな初期風味がめちゃめちゃ感じられる
    一番読んでてみ、皆川博子~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!ってなるのは「モンマルトルの浮彫」だったな…。
    異国情緒、聖と俗、精神疾患、同性愛、近親相姦、芸術に狂わされた人間の業。み、皆川博子だ…。

  • 鳩の塔
    薔薇の血を流して
    モンマルトルの浮彫(レリーフ)

  • 1/3
    途中。

  • ミステリテイストの耽美幻想小説。どれも西洋が舞台で、主人公(ではなくても主体になる人物)が女性なので、「彼方の微笑」に似た感じだなあ。しかし「彼方の微笑」が緩やかな「死」というイメージだったのに対し、こちらは鮮烈な「生」のイメージ。特に表題作は「トマト・ゲーム」にも似て、激しいともいえる物語。ミステリ部分もあるけれど、「隠し味」の役割を果たしてる程度かな。
    皆川さん独特の美しい文章も魅力。どの物語も「狂気」を扱っているはずなのだけれど、そんな言葉では片付けられないくらいに切なく美しい(「美しい狂気」ってのも当然あるのだけど、なんか違うんだよなあ)。どっぷりと浸りたい一冊。

  • 凄くいい題名だと思った!!

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著者プロフィール

皆川博子(みながわ・ひろこ)
1930年旧朝鮮京城市生まれ。東京女子大学英文科中退。73年に「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞し、その後は、ミステリ、幻想小説、歴史小説、時代小説を主に創作を続ける。『壁 旅芝居殺人事件』で第38回日本推理作家協会賞を、『恋紅』で第95回直木賞を、『薔薇忌』で第3回柴田錬三郎賞を、『死の泉』で第32回吉川英治文学賞を、『開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―』で第12回本格ミステリ大賞を受賞。2013年にはその功績を認められ、第16回日本ミステリー文学大賞に輝き、2015年には文化功労者に選出されるなど、第一線で活躍し続けている。

「2023年 『天涯図書館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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