さくら、さくら おとなが恋して (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062634007

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  • 「吉田に会い、抱かれるのは密室で行われる。密室は、美和子の小心さや狡猾さをすべて覆い隠してくれる貝殻のようなものだ。」

    大人の恋愛を女性目線で描いた短編集。
    女性の手で綴られているからこそ見える、女性の浅さ、愚かさ、そしてそれを含めた美しさや可憐さがとても愛らしく感じる作品。

  • 2.00


  • 12の短編集。
    ありそうでないから読み進められる恋愛物語。
    主人公みんな幸せになってほしい…笑

  • 『おとなが恋して』

    『萩の月』

    『蟹の宿』

    『その灯り』

    『彼と彼女の過去』

    『眠る妻』

    『吸い殻の物語』

    『さくら、さくら』

    『週末まで』

    『恋物語』

    『トロピカル・フルーツ』

    『別れてはみたけれど』

  • 男女のきたない駆け引きが露わになった人間味溢れる作品。

    読者は高みの見物。こんな人嫌だーとか思いながら読んでいるのでは?

    だけど、読み進めるうちに、読者自身にもこの感情の蠢きがあることに気づかせてしまう。作中人物と読者を嘲笑するような恐ろしい一冊。

  • 題名の さくらさくら おとなに恋して。。。と、かかれてあった。12編。
    女性からだけでなく、男性からの視点もあり、男女の駆け引きや、不倫をテーマにしている。
    不倫と言っても、暗くないので、「おとな恋して」と、、、「さくらさくら」に、続けられたのでしょう。

    現在は、未婚の30代の女性が、バリバリと、キャリアウーマンを発揮している時代だから、、、焦りの様なものは少なくなってきていると、思うけど、、、、

    もう少し、不倫で無い様な恋愛の話であって欲しかったと思った。

  • 短編12編。携帯のなかった時代の作品。特に印象に残った作品はなく・・・。

  • いろいろな恋愛があるもんだ・・・。

  • 短編が12作収録されている本で、
    どの作品も30代、40代の人が主人公です。
    女の人の作品もあるし、男の人の視点もあります。
    どれも恋愛小説なんですが、
    大人の恋なので、不倫とか浮気とかそういう系統です。
    そういう恋って余計に寂しい感じがします。

    92年に連載されていた作品をまとめたものと書かれているので、
    若干バブリーな気配も感じつつ、そこに書かれている結婚観は
    今と比べるとずいぶん窮屈だろうなぁと思ってしまいます。
    最近じゃ、30過ぎても結婚しない人なんて大勢いますが、
    昔は行き遅れたって言われるような時代だったんですよね。
    だからこそ、当時のその年代の人たちの恋愛に対する焦りみたいなものって大きくて、
    恋するのがうまくできなくて開き直っちゃったり、
    恋しても寂しくなっちゃったりするのかなと思いました。
    林真理子さん自身も書いていらっしゃったころは、
    主人公と同じような年齢だったこともあるでしょうが、すごくリアリティを感じます。

    内容とは関係ないですが、
    文体がとてもシンプルだなぁと思いました。
    無駄な部分がない、けれどそこに並んでいる文字は洗練されてる、
    そんな印象でした。
    内容よりも、私はその文字の並び方の方を多く見ていたかもしれません。
    コピーライターとして活躍していたというプロフィールで納得。
    こういう文章が書けたらいいなぁと憧れてしまいました。

  • 彼女の本は好きなものとあぁ〜…とがっかりなもののどちらかだけれど、この本は好きな話もあるな。といった本かな。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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