- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062635103
作品紹介・あらすじ
「な、何の真似だね、それは……おい、気は確かか……」老人の声がうわずり、椅子が激しくきしむような音が上がった。違法電波から聞こえてきた生々しい“殺人現場”の音。「狩り」に出た盗聴器ハンターが都会の夜でとらえたものとは? 今が“旬”の気鋭が送る初めての短編集。表題作ほか秀作ミステリ4編。
感想・レビュー・書評
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初めて真保さんの作品を手に取りました。
読みやすく、面白いミステリー短編集です。
短編なのに、きちんと「転」があってなかなか読み応えがあります。
個人的には「盗聴」と「私に向かない職業」が好き。
単に事件が起きる&解決する、ではなくそこに潜む人の心の奥が描かれているので読後、考えさせられるものがありました。
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「私に向かない職業」がお勧め。
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内容(「BOOK」データベースより)
「な、何の真似だね、それは…。おい、気は確かか…」老人の声がうわずり、椅子が激しくきしむような音が上がった。違法電波から聞こえてきた生々しい“殺人現場”の音。「狩り」に出た盗聴器ハンターが都会の夜でとらえたものとは?今が“旬”の気鋭が送る初めての短編集。表題作ほか秀作ミステリ4編。 -
初読みの作家さんということに加え、馴染みのない題材だったこともあり、あまり入り込めないまま読み終えてしまった。
どんでん返しは楽しめた。
長編を読んでみたいと思う。 -
色々な題材の推理小説の短篇集。ストーリーはとても面白いが、細かい点の描写において、ちょっと「?」という感じも受ける。それだけ、他の小説では、細かい描写が適切ということか?
個人的には、「私に向かない職業」が面白かった -
いいね!
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971232
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短編集。
結構予想外の結末が用意されていて面白いが、ちょっと予想外すぎると言うか、素っ頓狂な感じの結末も多い。
でもそれなりに面白い。 -
おお。良いじゃん。
前彼の長編を読んだ時には、「長い割に人物描写があんまり深くない。話自体は面白いのにもったいない」的な感想を持ったけど、この本は短篇集だったから、純粋に話の転がし方の上手さが際立ったと思う。
全話通して一般市民が事件に遭遇する話。殺人だったり、殺人に至りそうな危機だったり。
描写が少なくて話がサクサク進む上に、ちゃんと伏線&ツイストがあるので、端的にまとまっててすごく読みやすい。中だるみがない。
人物描写が少ないのも、逆に犯人の裏の顔がみえた場合の、裏切られ感やこじつけ感を避けられる意味では、良く作用してると思った。あまりに人を深く書かれると、読み手の想像が独り歩き始めて、勝手に「この人はそんなことしない!キャラとずれてる!」と憤慨しちゃうしね。
通勤の間に1話が読めて、しかも全部読みやすく、落ちもある。あっさり軽めの良い短篇集でした。 -
この人の作品にはセンスを感じる。私はね。