- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062637398
作品紹介・あらすじ
日露戦争に諜報員として満州の野で死線をかいくぐり、奔馬性結核で死に魅入られ、東西の哲学者、宗教家を訪ねても得られなかった、人生の意味。失意の果てに旅先で偶然に会ったヒマラヤのヨガの聖者に導かれ、遂に得た、「積極的人生」の教え。幾多の人々を生き生きと活かした、哲人天風が説く感動の教え。
感想・レビュー・書評
-
大谷選手の愛読書っていう紹介があってなんとなく読んでみた。中村天風は最初、宗教っぽいイメージがあったけど、読んでみると違って、他にもいろいろ読みたくなった。
天風さんは思い結核を患って死ぬかもしれない状態だったところをインドで悟りを開き、健康になり、日本で心身統一法を教えた人。
心は目に見えないけど、一番重要で体は心しだいで良くも悪くもなると思った。思考は現実化するので、ネガティブなことばかり考えるとそうなってしまう。疲れたとかきついとか普通に言ってたけど、いかに自分がネガティブな言葉ばかり発していたかに気付かされて、反省した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Audible読了
感想200冊目のキリに選んだ本。ほぼ怖いもの見たさ。
であったが教えの源流がヨガだと分かって、せっかくなら理解しようと3回繰り返し読んだ。
ヨガ哲学に基づいたスーパーポジティブの人生指南書。ヨガは15年続けているが、哲学に興味を持ったのは最近のこと。ヨガに謝りたい。そもそも存在を知らなかったのだ。本書を読んで、ある意味ヨガのゴールかと感じる所もあった。
最近の心理学でいうレジリエンスやリフレーミング、マインドフルネスに通ずる考えも多く、私が身につけようと奮闘しているものとラップしていて、結果としてこの本を選んで良かったなと思う。もしご本人の口から教えを戴いていたら、ものすごい迫力であったろうなと想像する。
怪しいと言えば怪しいし、盗める所だけ盗もうと思うのもまたよし。弱気、ネガティブなことを言う人間は、自分も傷つけているし周りに迷惑をかけている、という言葉は心から頷けた。多くのスポーツ選手に影響を与えていることも納得。
行住坐臥(常住坐臥?)、自分に約束したことは天に約束したことと同じと思い、自分と宇宙(天)が常につながっていると思えれば、健康、幸運、幸福すべてが手の中にあると思える。すなわち「足るを知る」、そこから挑戦が生まれる。
超要約したが、自分でもなるほどとなった。(なに)
ここからの200冊も謙虚な心持ちで作者と向き合おうと思う。 -
大谷翔平の愛読書だと知人から聞いて読んでみた。
簡単にまとめると、思考は現実化するといったよくある内容だけど、その意味を根本から繰り返し繰り返し説いている。
宗教的に感じる方も多いかもしれない。でも私が経験してきたことからだけでも、言っていることは概ね正しいと思う。
ただ常に意識できていないので、繰り返し読んでみようと思う。
・心を積極的にする
・生きる=肉体、心、魂
-
細かいところは置いておきますが、読むとめちゃくちゃ元気が出ます。
宇宙の力が云々とありますが、要は前向きで積極的な考えを持っていれば人生は絶対に好転するということだと受け取りました。
丸ごと一冊「病は気から」が凝縮されていた。
マーカーで線を引きながら読んだので、また気が弱くなったらその部分を読み直すつもりです。 -
松岡修造、市川海老蔵、大谷翔平、ひと昔前は松下幸之助、松本幸四郎、稲盛和夫、東郷平八郎などなど、どれだけの人が影響を受けたか。人生指南の書。絶対積極の思考。凄い本だと思う。
-
心を積極的に。
-
天風会の教祖様がその修練会において会員達に授ける講述(お説教)を弟子が本にまとめたものです。現代的にはいわゆる自己啓発本として読めるでしょう。同じことが繰り返し繰り返し語られていますが、いろいろと良い言葉、人生訓がちりばめられています。要は、病は気から、何ごとも気の持ちよう、勇気と信念を持って積極的に生きよ、プラス思考で生きよ、考えたことが実現するんだ、的なお話です。宇宙の気を自分の中に取り込め・・・と言われると、ある意味「元気玉」的ドラゴンボールの世界ですが。天風さんは色んな体験をされ医学の学位なども取得して科学的な知識も豊富だからか、既存の宗教を信じるのは頭が悪い人間のように批判していて、自分は真理を悟っているとしています。でも、神仏と言う代わりに、”宇宙真理”、”宇宙霊”という人間の命の源というものを持ち出します。説明が難しいことは何でも”なぜなら宇宙真理がそうなっているから”で終わり、というのは明らかに宗教です。
-
大谷翔平も愛読しているという事で。
単純な成功哲学ではなく、人間が宇宙の一部の存在として「真・善・美」に基づき、すべての事に「積極性」をもって挑む事で、人生や生活を成功
させる可能性も高まるというお話し。
あくまで目的は真理なる生活で、世俗的な成功は2次的なものだという点で、なにか腑に落ちるものを感じました。
禅の思想がベースになってるとは思いますが、西洋哲学(プラトンの神秘思想)や、キリスト教など宗教的な「祈り」の概念にも共通点を感じました。
-
精神、宗教的主旨の本書である。基本は「真理・精神・命」であり、それぞれの「心も持ちよう」、「人間の健康も運命も心一つの置き所」と説く。何事も積極的に勇気を持って行動、言葉で勇気づけ、喜び、笑いを感じ感謝する事、とある。人生には苦難も苦痛もあるが全て思い通りにはいかないのが世の中だ。いつまでもクヨクヨせず勇気を持って前に一歩踏み出すことが必要だ。時が解決する場合もあり、周囲の人が解決してくれる場合もあることを信じて。