居場所もなかった (講談社文庫 し 47-2)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062637992

作品紹介・あらすじ

気にいっていた住居を追い立てられて新しい部屋を捜すことになった独身女性作家の「私」。「オートロック付きの部屋」に固執する「私」と不動産屋との間には奇妙で不毛なやりとりが重なり、真剣になればなるほどズレが生じる。そのおかしみを描く怒りと涙の住い捜しの奮戦記。表題作に短編「背中の穴」を併録。

感想・レビュー・書評

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  • 文芸文庫で再読したのでこちらに感想を。最初に読んだときは引っ越しの経験もそれほどなかったし、笙野頼子の小説も幻想寄りのものしか読んでいなかったので、この限りなく私小説的フィクションに馴染めずあまり面白いと感じられなかった。

    今は単身での引っ越しを数回経験し、わかるわかるという引っ越しあるある的部分と、他の作品でもちょいちょい出てくる著者の住宅事情「まとめ」としてそれなりに面白く読めた。でも印鑑証明は言われたことなかったけどなー。あとやっぱりオートロックにこだわりすぎなのも気になります(笑)大家さんと同じ敷地の物件は確かに安全だったけど。

  • 言葉に耽溺したいなら

  • イマイチよく分からず、困ってしまった。再読しようと思う。

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著者プロフィール

笙野頼子(しょうの よりこ)
1956年三重県生まれ。立命館大学法学部卒業。
81年「極楽」で群像新人文学賞受賞。91年『なにもしてない』で野間文芸新人賞、94年『二百回忌』で三島由紀夫賞、同年「タイムスリップ・コンビナート」で芥川龍之介賞、2001年『幽界森娘異聞』で泉鏡花文学賞、04年『水晶内制度』でセンス・オブ・ジェンダー大賞、05年『金毘羅』で伊藤整文学賞、14年『未闘病記―膠原病、「混合性結合組織病」の』で野間文芸賞をそれぞれ受賞。
著書に『ひょうすべの国―植民人喰い条約』『さあ、文学で戦争を止めよう 猫キッチン荒神』『ウラミズモ奴隷選挙』『会いに行って 静流藤娘紀行』『猫沼』『笙野頼子発禁小説集』『女肉男食 ジェンダーの怖い話』など多数。11年から16年まで立教大学大学院特任教授。

「2024年 『解禁随筆集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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