- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062695060
作品紹介・あらすじ
[あらすじ]
猫を13匹殺して、その首を村田ビルディングの屋上から投げ落としたあと、自らもダイブすれば、異世界にいくことができる――そんな都市伝説が御図第一小学校六年一組の五島野依の耳に届いたころ、本当に猫殺しの事件が起きる。犯人さがしをする野依の前に現れたのは、思いがけない人物だった。新感覚ファンタジーの幕開け!
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[特徴]
講談社タイガとのコラボ作品。光と闇、過去と未来、表裏を織りなすふたつの物語が始まる――。
YA! ENTERTAINMENTでは、もとの世界にもどるために、たたかいつづける五島野依の孤独な長い長い旅が、講談社タイガでは、「猫殺し13きっぷ」事件から5年後の、五島野依だけがいない世界が描かれる。過去と未来が同時に展開していく新感覚ファンタジー! YA! ENTERTAINMENTと講談社タイガ、双方の装画を手がけた岩本ゼロゴのイラストにも注目!
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[刊行予定]
YA! ENTERTAINMENT
『少年Nの長い長い旅 01』2016/9
『少年Nの長い長い旅 02』2017/1 …以下続刊
講談社タイガ
『少年Nのいない世界 01』2016/9
『少年Nのいない世界 02』2017/4 …以下続刊
感想・レビュー・書評
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・異世界転移もの。都市伝説が現実となり異世界に飛ばされた主人公は言葉のわからない世界で仲間を探しつつ過酷な儀式に挑まされ続ける。救いは幼なじみの少女が一緒に飛ばされ手の届く場所にいることだけ。
・この巻は世界の紹介ってとこだろうか。感想は、まあ、今後どうなっていくかによるかなあ。
・イラストでは中学生くらいに見えるのでどうしても小学生の幼さ頼りなさをイメージすることがてきなかった。
▼簡単なメモ
【糸川音色/いとかわ・ねいろ】ノエの幼なじみ。細くて手足が長い。バレエの才能を見いだされた。理不尽な孤立に追い込まれたときアヤノに救われた。ノエと同じ場所に飛ばされた。
【岩田波留人/いわた・はると】ノエの友人。優しい性格でノエにとって世界との間の緩衝材になってくれている。
【御図市】主人公たちは御図第一小学校の生徒。
【魚住二葉/うおずみ・ふたば】菅沼軍団の一人。メガネの目立つ女子バスケットボールクラブのキャプテン。アニメキャラのように見えるのに声は低くて落ち着いていてたいがいの人がそのギャップにギョッとなる。
【オバジ】巨大な鳥あるいは空の神。人を食う。空の民は護る。男の子どもが仕える。
【五島野依/ごしま・のえ】主人公。ちょっとした「不正義」にすぐ怒りがこみあげ暴力的な行動に出てしまうことがあり問題児認定されている男子小学生。
【サット】自動翻訳機のようなものを持っている男。ノエがコミュニケーションできる唯一の異世界人。
【菅沼文乃/すがぬま・あやの】クラスの絶対的法となっている女子小学生。菅沼軍団にはアヤノ、フタバ、ネイロ、加藤梨乃(べっく)、倉田祥子(ろんちゃん)がいるが男子にとってはクレーマー軍団。ただし謂れのない疑いだけでギャーギャー騒いだり大人に受けるために演じているというのではなく真実正義の人のようでノエも一目置いているところはある。160cmの長身で読者モデルの仕事をしている。
【ヌロ】湖の主? あるいは水の神。女の子どもが仕える。
【長谷川歩巳/はせがわ・あゆみ】ノエの友人の一人である男子小学生。小柄。天才的に空気が読めないムードメーカー。ノエが凄んでも他の者のように怖がったりすることはない。
【猫殺し13きっぷ】13匹の猫を殺し廃墟である村田ビルディングの屋上から投げ落とし自分もダイブすれば異世界に行けるという都市伝説。信じる者がいたらしく最近猫の首なし死体が発見された。
【水谷】6年1組の担任。自分だけはノエを理解していると思い込んでいるのでちょっと鬱陶しい。
【ヤミー】ノエとともに塔登りをさせられている子ども。最初は敵愾心を丸出しにしていた。
【レム】異世界の美女(と思われる)。
【和久田悦史/わくた・えつし】クラスで孤立している小学生。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
都市伝説と絡めた異世界への旅の序章。異世界をあえて現実世界でも納得できるような設定にしていることが、新鮮でよかった。
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6年生の野依は、怒りの感情をコントロールできずに何度か暴力をふるってしまい、周りから危険な人物だと思われている。
猫殺しにまつわるある都市伝説がうわさになった。関係を疑われた野依と友だちの歩巳と波留斗は、文乃たち女子グループと犯人捜しをすることになった。
犯人を追い詰めたところで、野依たちはビルの屋上から落下してしまう。
そして気がついたとき、野依は、自分はまだ生きていて不思議な場所にいることに気付いた。そこは、あの都市伝説通り、異世界だった。
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無双系異世界モノよりずっと好感が持てる。
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表紙通り暗めの設定。異世界に迷い混んだ少年が一つの試練を乗り越えた所で終わった。まだ旅は始まったばかりか。タイガレーベルでの『少年Nのいない世界』も楽しみ。
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長い長い旅の始まり。
ここからどう物語が展開していくのかとても楽しみ。
(タイガの作品をこの後に読んだけれど、個人的にはこちらを先に読んだほうが7人の関係や当時の性格がわかりやすい気がした。
あとタイガを読むと続きがとても気になって仕方ない。 -
文庫(タイガ)と並立して読めるのって立体的に理解できていいかも。こんな環境に突然放り込まれたら普通大人だって対処できないよなあ。かえって若い中学生だから適応できるのかな。早く続き読みたい!