くらのかみ (MYSTERY LAND)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1606
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  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062705646

作品紹介・あらすじ

「四人ゲーム」。まっくらな部屋の四隅に四人の人間が立ち、肩を順番に叩きながら部屋をぐるぐる回るゲームだ。とうぜん四人では成立しないはずのゲームを始めたところ、忽然と五人目が出現した!でもみんな最初からいたとしか思えない顔ぶればかり。-行者に祟られ座敷童子に守られているという古い豪壮な屋敷に、後継者選びのため親族一同が呼び集められたのだが、後継ぎの資格をもつ者の食事にのみ毒が入れられる事件や、さまざまな怪異が続出。謎を解くべく急遽、少年探偵団が結成された。もちろんメンバーの中には座敷童子も紛れこんでいるのだが…。

感想・レビュー・書評

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  • 田舎の本家に集まった4人の子供たち。暗い部屋で四隅に立ち、順番に肩を叩いては次の隅へ移動するという、四人ゲーム。4人ではできないはずのこのゲームを実際に試したところ、子供が5人になっていた。増えた1人は座敷童子? 誰が座敷童子かわからないまま、屋敷で起きた事件について子供たちは調べ始める…。
    かつて子供だったあなたと少年少女におくる、というキャッチコピーのレーベル。児童書。
    座敷童子の存在がなんとなくちょっと不思議怖い感じ。家の守り神とも言われることから善いものというイメージで描かれることが多いので、今回の描かれ方は珍しい感じがした。子供たちが集まって子供だけで色々調べたりしているのは楽しそうでよかった。夏休み映画っぽい雰囲気。

  • 4-06-270564-8 c0093¥2000E

    くらのかみ


    2003年7月31日 愛1刷発行

    著者:小野不由美(おの ふゆみ)

    発行所:株式会社講談社

    固い紙のケースに入ったハードカバー

  • 子ども向け

  • ゴーストハントのリライトを除けば黒祠の島ぶりの小野不由美。
    親戚のあつまりに連れて行かれて飽き飽きしている子どもたちが、まっくらにした部屋の四隅に四人の人間が立って順番に肩を叩きながらぐるぐる部屋を回るという「四人ゲーム」のために蔵座敷で遊び始めるが…という定番の出だし。
    行者殺しは六部殺しのアレンジかな。小野不由美が得意そうなやつ(ゴーストハントからの決めつけ)

    禅の本名の読みが違うとか一郎次郎三郎って勝手に名前つけてるのとかが5人目の子供の伏線なのかと思ったらマージで全然意味なくてびっくり。ほんとに意味ねえ。

    ラストの「ところで、なんで『真由おじさん』なんだい?」って三郎の問いに対して「あたしたちだけの秘密」って返した梨花は良かった。

  • 児童向けミステリーとホラーが混ざり合ったような話でした。田舎の旧家に集まった少年少女達は座敷童がいるという部屋で四人ゲームという遊びをしてしまう。ゲームを終えると子供の数が一人増えていた…という導入はとても面白く、ミステリーとしては楽しく読みました。でもホラーというか怪異譚としてはどうかな…という終わり方で。その後とかの追加エピソードがあれば良かったかなという印象でした。

  • 見ず知らずの親戚の子供と、すぐに打ち解けて一緒に寝泊まりして遊び回る。なんとも楽しい夏の思い出。
    子供は初対面でもすぐに相手と仲良くなれる。きっと座敷童も、子供のそういう人懐こさが好ましいのだろう。

  •  少年少女向けミステリというと名作「消えたおじさん」を思い出す。ぼくは小学生のときにおもしろく読んで、長じて作者が仁木悦子だと知り、さすがと膝を打ったものだ。こちらは小野不由美。期待できそうだが残念ながらミステリとしてはおそまつだった。旧家の後継選びに集まった親戚たち、そこで起こる不隠な事件とそれを推理する子供たち。絵にかいたような舞台設定なのだが、肝心の事件が雑すぎる。一人多い子供が気づかれないとかありえないし。手を抜いた訳ではないだろうけど、この作者にしちゃ不出来だよな。

  • 最近、やや古い童話を中心に読んでいるのだけれど、図書館の順番が回ってきたので手にした一冊。
    読み終わってひと月くらい経つということを別にしても、なんというか、思い出せないのですよねえ…内容が…。
    おぼろげながら、あんなことがあったこんなことがあったということは思い出せるのだけど、作品全体を通しての手ごたえがなく、結局なんだったんだっけ、と思う次第。
    比較しても仕方ないけど、今読んでいる古めの児童書たちが濃すぎるのかな。一冊一冊が際立ちすぎて、読み終わるのがしんどい本ばかり。タイトルを見れば思い浮かぶ強烈な話。いったいこれは何の違いなんだろう。

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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