- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062720304
感想・レビュー・書評
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”妖怪”といっても、アニメに出てくるようなものではない。
地震の原理的な説明をサラッとした上で、地震の観測や地震にまつわるエピソードを紹介している。
”妖怪”は目に見えず、他の科学分野と異なり実験も本物にははるかに及ばない”地震”であり、それに振り回され、惑わされつつ観測・研究する地震学者たちの苦労話の数々。
49から50ページあたりで福島県沖の震源域について触れられていて、これまで巨大地震では無く、中程度の地震が多発してプレートのエネルギーをガス抜き分散させているという話が合る。311のエネルギーはもしかするとガス抜きなどでは追いつかないほど蓄積する器があったからなのかもしれない。2000年の著作なので、最新の見解はどんなもんだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[ 内容 ]
人類は何をするかわからない。
人間社会に被害があったら困るものだから地震についても調べているらしいが、地震のメカニズムを解明するだけではなくて、あわよくば、地震の制御や大地震の人工的な分散までも考えかねまい。
こういった自然の制御は、生きている地球にとっては息の根を止められかねない重大な事態なのだ。
かくて地球は、ニセのシッポをつぎづきに繰り出すばかりではなくて、地震の妖怪や火山の妖怪はもちろん、すべての妖怪をそそのかして、地球物理学者に正体を暴かれまいと、悪あがきをすることになった。
本書は「妖怪」と「騙し」だらけの観がある。
それは「さまざまな妖怪」と科学者の終わらない戦いを描いたからなのである。
[ 目次 ]
第1章 あざ笑う地震妖怪
第2章 再び妖怪退治の夢
第3章 地底の妖怪
第4章 妖怪はシッポをつかませない
第5章 騙された地震学者
第6章 地震妖怪の置きみやげ
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