闘えない軍隊 肥大化する自衛隊の苦悶 (講談社+α新書)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062723312

感想・レビュー・書評

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  • イラクに陸自が派遣されていた頃に書かれた本。自衛隊を信頼しているのか、疑ってかかっているのか良くわからない。お決まりの「いつか来た道」などいう表現で懸念を書いてみたり。

  • 六年くらい前の本なんだけど、冷戦終結後に海外派遣や災害派遣を通して変わっていく自衛隊をジャーナリストの目で追っていて、近年の自衛隊の変遷や具体的な活動、著者の視点の新鮮さがおれにはよかった。
    バナナ事件とかODAを使って安全を買ってたみたいな話とか、定例会見の廃止とか、制服組のロビー活動とか、おれや多くの国民が知らないことは多かったと思う。
    いい加減な政治のもとに既成事実を積み重ねて変化していくことがいいわけないわな。やはり本来のシビリアンコントロールを早く日本人が理解して、最大の公共財である自衛隊の在り方についてマジメに考えていかねばならんのでは。著者が言うように「普通の国の遅れた軍隊」ではなく「進化した自衛隊」を。

  • [ 内容 ]
    隊員に盾になれと強要し、違法命令と朝令暮改が横行する…日本を守る「兵士たち」の実像。

    [ 目次 ]
    序章 存在意義の喪失
    第1章 人間の盾になれ
    第2章 自衛隊の一番長い日
    第3章 異郷の悲喜劇
    第4章 “草食恐竜”の葛藤
    第5章 誰のための兵士か
    終章 新しい道

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著者プロフィール

1955年、栃木県生まれ。防衛ジャーナリスト。元東京新聞論説兼編集委員。獨協大学非常勤講師。法政大学兼任講師。1992年より防衛庁(現在の防衛省)取材を担当。主な著書に、『変貌する日本の安全保障』(弓立社)、『検証 自衛隊・南スーダンPKO-融解するシビリアン・コントロール』(岩波書店)、「日本は戦争をするのか-集団的自衛権と自衛隊」(岩波新書)、『零戦パイロットからの遺言-原田要が空から見た戦争』『僕たちの国の自衛隊に21の質問』(ともに講談社)などがある。

「2022年 『戦争と平和の船、ナッチャン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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