世界でいちばんやる気がないのは日本人 成果主義が破壊した「ジャパン・アズ・No.1」 (講談社+α新書)
- 講談社 (2008年6月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062725026
感想・レビュー・書評
-
明らかに題名で売る本。この題名以外ではなかなか手に取られないと思う。
手にとってしまうのは、見方によって「世界一やる気のない」、そのように思えるかも、思われているのかも、と日本人自体がなんとなく自覚しているからかもしれない。
内容は北欧系企業に勤務経験のある方の体験談。
「いちばんやる気のない」と結論付けるほどの考察やエビデンスはない。
むしろ、西洋人が「(日本のスタイルについて)それはそれでいいのではないか」と言っていた箇所が印象に残った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
序章 世界でいちばんやる気がないのは日本人?
規制緩和が殺した競争力
一億総中流ゆえのやる気
第1章 やる気を失った日本人と成果主義
最もやる気・中南米
100点でなきゃ嫌な日本人
人件費抑制と意欲向上は両立せず
突然個人プレーが無理な日本人
日本がマネた目標管理制度
第2章 日本人上司とスウェーデン人上司の違い
フェアじゃないことに猛反発
組織を自分の色に染めない
上司=優秀なカウンセラー
第3章 「やる気」のメカニズムを解剖する
やる気の悪用
第4章 日本人管理職は、なぜ部下のやる気を失わせるのか
やる気を失うメカニズム
会社に裏切られた
日本人管理職の権限
和を以て責任を取らない日本人
義理と人情は甘えの世界
第5章 甘えたいから、ワガママを言わない日本人
ゴール前で仲間にパス
足して2で割る妥協
行動科学
これで食べてる・欧米人の意識
共生関係
第6章 私の「マネジメント・バイアウト」
温室栽培・自己実現
第7章 ヴァイキングの教え
個人レベルでの専門特化
自分の都合を押し付けない
問われるのは結果のみ -
"日本は、そこそこの経済大国で、世界の中でもそこそこのステータスもあって、貢献していると思っている人たちの頭にガツンとハンマーを振り下ろしているのが本書。
しっかりしようぜ!って本。" -
「共生関係」を築くことが肝要
・所属する組織に自らのアイデンティティーをすべて委ねてしまった日本人がひとりで頑張れないのと、開発援助に頼った途上国がなかなか経済的に自立できないのは、いずれも「甘え」の心理が影響している。 -
図書館
-
「提案」はしてるけど、日本において実用性のある解決法かと言われればそうではないなと感じた 惜しい本
-
日本人の仕事に対するengagement scoreが圧倒的に低いことは、そのmanagementの方法論に問題があるとのこと。ただし、後半に述べられている通り、個人の「自主独立の精神」がそもそも薄い中では、社会レベルでの解決法はあるのかなぁ。
-
北欧の優良企業を見習え委任方リーダシップをとれ
優れたマネジメントは、個人の自己実現を支援することで生まれる。
外国企業の部下の管理は個別合意と、コミットメント
日本の目標管理は成果主義と合体したのが間違い -
心理的成長を促進するものによって人間は動機付けられる。
コミットメント。
自分で決めて行動したことは、自分が責任を取らなければならない。
自分のキャリアは自分で考えるのが当たり前。
リーダーシップは行動科学。
キャリアは自分が選ぶ。
「これで食べている」という意識。
専門特化した技術を武器に外の世界に出る。