桃太郎はニートだった! 日本昔話は人生の大ヒント (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062725224

作品紹介・あらすじ

鬼退治の力の源はニート体験にあった!?日本人の原点には生きるための知恵が満載。陰謀家の一寸法師にホームレスの瘤取り爺、意外な素顔を持つ主人公が教える教訓とは。

感想・レビュー・書評

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  • 誰もが知ってる日本昔話は本当に日本の話?昔話の起源と変遷を辿る非常に新鮮な豆知識。子供に向けて昔話の絵本を選ぶ時は本筋が変えられていないものをキチンと選ぼうと思う。人格形成期の影響って大きいはずだしね。

  • 桃太郎はニートだった!このフレーズにまず食いついてしまった。その後、目次を読むと桃太郎の隣人の柿太郎?これは何だと思わず魚が釣竿の餌を飲み込むように釣られてしまった。この本でキーになっているのは柳田国男であり、日本昔話だと思う。この二つが昔話を大きく変化させたんじゃないかな〜。本の中のフレーズで気になったのは、人はいったいどうあるべきか。語り手が抱く人間への思いを、鏡のよう映し出したのが昔話であり、また、昔話には古くて新しい魅力があり、民話には新しくて古い歴史がある。これからの混迷の時代を生きのびていく知恵袋となるはずです。確かにと納得してしまった。人間としての心を思い出させてくれます。

  • 桃太郎のライバルに柿太郎がいたとは!

  • イトルにつられたのは確かだけど、このくだりはあまり興味を引かない。引かれたのは、本当かどうか、昔話には密かなルール「悪さをしたら、その悪さに匹敵する罰を受けなくてはいけない」というものがあるらしく、そう考えると、現代の昔話の偉い変わりよう。殺しといった悪さをしても最後には仲直りする。そうなってしまうと昔話に込められた道徳観や倫理観はなくなってしまい、子供に読ませる価値がなくなってしまう。しかし、「カチカチ山」は狸が婆さんを殺すだけでなく狸汁ならぬ婆汁にする話だったとは・・・昔話を原型で読みたくなった。

  • タイトルの付け方が上手いなぁと。
    ひとまず人生の大ヒントにはならなかったw
    普通に昔話の遍歴が掲載されています。

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著者プロフィール

東京学芸大学教授、一橋大学大学院連携教授、柳田國男・松岡家記念館顧問、韓国比較民俗学会顧問。日本文学・民俗学専攻。
最近の単著に『100de名著ブックス 柳田国男 遠野物語』(NHK出版)、『ビジュアル版 日本の昔話百科』(河出書房新社)、『昔話の読み方伝え方を考える』(三弥井書店)、編著に『博物館という装置』(勉誠出版)、『昔話を語り継ぎたい人に』(三弥井書店)、『現代に生きる妖怪たち』(三弥井書店)、『外国人の発見した日本』(勉誠出版)がある。

「2018年 『文学研究の窓をあける』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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