日本は世界一の「水資源・水技術」大国 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062727419

作品紹介・あらすじ

最大の戦略物資=水。中国と世界を救うのは日本。

感想・レビュー・書評

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  • ●水資源を活かす必要性とその活かし方について解説している。

  •  著者は他の新書でも水資源問題を解説しているが、本書は当該問題のうち、ビジネス、未来思考を中心に叙述する。

     ビジネスとして発展が期待される領域として、海外向けには、①上下水道インフラ整備、②海水等からの造水ビジネス、③汚染水などの再利用・清水化ビジネス。④売水ビジネスである。
     他方、国内については、①老朽化施設の改修・更新ビジネス。売水ビジネスといったところか。

     なお、水メジャー、中国企業の日本進出、さらには日本の水源地を買占める問題にも言及あり。

  • つくずく野田政権の税と社会保障の一体改革論は、なぜ今なのか。もっとすべきことが今の日本にはあるではないか。 復興と活気だ!

  • レビュー省略

  • 2025年には地球上の半数の人間、すなわち35億人が水不足に陥る。しかし、日本の「水技術」と、その資源量の2割しか使っていない「水資源」が世界を救うことに。世界中で頻発する「水戦争」、海外勢がリードしている水ビジネスの最前線、そして世界を救う日本の「水技術」などを徹底解説!

  • 日本が直面している水資源に関する問題の話。
    資源的、技術的には優れているもののその開発や維持などに後手後手に回っている状況を憂慮している。
    中国の水源地買占めや、ウォーターバロンの話など危機はすでに始まっているのだと言うことでこれからの水資源国としてやっていくためにどうしたらいいかとかを考えている話。

    近年の必要なところには降らないで、一つのところには執拗に降り続ける雨に関してどうやって利用すれば良いのかの意見を聞きたい。

  • 日本にいる限りはあまり意識することもないが、水資源的には、日本は非常に恵まれた環境であると言われている。何がどのように恵まれているのか。本書ではその内容を、世界各地の熾烈な水をめぐる争いと合わせて紹介している。
    恵まれてはいるが、その貴重な日本の<水資源>は2割程度の利用率でしかないという。でありながら、その水に関する様々な技術的水準は世界のトップレベルであり、これからの世界の人口増加、途上国の経済的発展の中で、需要が加速度的に高まり続ける水資源に対する貢献が、多方面において可能であることを示している。ここでもまた、日本では普及していないが技術的には世界トップレベルという話が繰り返されているのは、相変わらずもどかしい限りだ。

  • 水の問題を主軸に、食糧危機の問題まで広く解説されている。
    ヴァーチャル・ウォーターの概念から、日本や世界の水問題まで手広くカバーしている。また、日本の技術が世界でどのように活かせるのか、これから必要な政策は何かといった提案も示されている。

    分かりやすく読みやすい。

  • 水資源の文字に釣られて購入。

    微妙に後半から農業関連の提言が多くなっていましたが、日本の水関連技術をもっと国際的にアピールし、売り込んでいくべきという意気込みを感じました。

    印象に残ったのは、東日本大震災以後の日本の在り方について、、
    東は第一次産業主体の田舎暮らし、西はさらに都会化して第三次産業が発達する、との意見はそういう考え方もあるな、と思わされました。

    経済的な話が多く出てくるので、とっかかりは悪いかもしれません。

  • 地球の豊富な水のほとんどは海水で利用できるのは全体の0.01%。今、地球上では人口の大爆発が起こっており、水不足の顕在化は目前に迫っている。日本は最も水に恵まれた国の一つであるが、急峻な地形ということもあって豊富な水を十分に活かし切れていない。しかも、穀物でいえば1トン作るために水は2000トン必要であり、食料の多くを輸入に頼っている日本にあっては大量の水を輸入しているのと同じであり、寧ろ水貧国であることを自覚しなければならない。水を巡る争い、水資源大国になりうる日本の実力、世界をも救える日本の優れた水技術が諄々と紹介される。将来の水に対して決して楽観はできないが、必要以上に恐れる必要もない。日本はできるところから世界の中における役割をはたしていけばいいのだと思う。世界をリードできる日本を目指して。

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著者プロフィール

1951年栃木県生まれ。1969年宇都宮東高校卒。1976年、東京大学農学部卒業後、丸紅に入社。鉄鋼第一本部、調査部を経て、2000年、業務部経済研究所産業調査チーム長。2001年丸紅経済研究所首席研究員、2006年所長、2014年より代表。2011年10月株式会社資源・食糧問題研究所を設立し代表に就任(現職)。主な著書は、『資源インフレ』、『食糧争奪』、『水資源』、『食糧危機にどう備えるか』、『コメ国富論』などがある。

「2015年 『食糧クライシス 世界争奪戦と日本の農業』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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