医療詐欺 「先端医療」と「新薬」は、まず疑うのが正しい (講談社+α新書)
- 講談社 (2014年7月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062728577
作品紹介・あらすじ
STAP細胞騒動、終わりなき患者のたらい回し、何を信じてよいのかわからない高度医療の実態……、医療崩壊列島ニッポンで超高齢社会を生き抜くための知恵を、「医療ガバナンスの旗手」が授ける。本当に役立つ医療とは? 医療をダメにする本当の「癌」とは? 患者=一般市民だけが知らない「医療の不都合な真実」を糺す!
はじめに 患者と医師の間の不幸な誤解
不都合な真実 1 先端医療を食い物にする御用学者
不都合な真実 2 海外の特効薬が日本で承認されない理由
不都合な真実 3 大国立病院が軽症患者に占拠される実態
不都合な真実 4 救急車の患者たらい回しの「レッドゾーン」
不都合な真実 5 なぜ東北地方の急性白血病患者が多いのか
不都合な真実 6 薩長閥が作った歪な医師西日本偏重
不都合な真実 7 首都近郊の後期高齢者を待ち受ける地獄絵
不都合な真実 8 必須の「医学部新設」を阻む利権屋たち
不都合な真実 9 医療訴訟が本当に倒すのはだれか
不都合な真実 10 医療にも「ビジネスクラス」を
感想・レビュー・書評
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STAP細胞騒動、終わりなき患者のたらい回し、何を信じてよいのかわからない高度医療の実態……、医療崩壊列島ニッポンで超高齢社会を生き抜くための知恵を、「医療ガバナンスの旗手」が授ける。本当に役立つ医療とは? 医療をダメにする本当の「癌」とは? 患者=一般市民だけが知らない「医療の不都合な真実」を糺す!
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先端医療・新薬を取り巻くさまざまな現状の問題点。
国立病院の生い立ちは日本軍から派生しており体質は軍隊を元に成り立っている。
歴史的に日本の医療は戊辰戦争で反逆した地域では相対的に遅れている。
この先日本において総合医を育成することで医療費抑制を図ることを提言。 -
医師としての経験から,日本の医療システムの問題点を指摘。医療ムラや地域格差といった歪みの根っこには,国家による統制,特に価格統制があるという主張で,それを打破する突破口として混合診療の解禁を訴えている。
歴史的に構築されてきた医療制度が多くの面で弊害をもたらしているというのはうなづける。ただその流れを変えるという混合診療についてのデメリットが特に挙げられていないことや,日本医師会や国立病院をかなり悪玉的に書いていることなどには不満も残った。全体として,明快すぎて頭から信用はできないなという印象。 -
問題意識の強さからなのか、筆が走り気味で特に前半は説得力が今一つだが、後半の医師不足やその原因についての主張はよくわかった。
政治家はもとより業界団体や役所に期待できないとなると、草の根からということか。