医療詐欺 「先端医療」と「新薬」は、まず疑うのが正しい (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062728577

作品紹介・あらすじ

STAP細胞騒動、終わりなき患者のたらい回し、何を信じてよいのかわからない高度医療の実態……、医療崩壊列島ニッポンで超高齢社会を生き抜くための知恵を、「医療ガバナンスの旗手」が授ける。本当に役立つ医療とは? 医療をダメにする本当の「癌」とは? 患者=一般市民だけが知らない「医療の不都合な真実」を糺す!

はじめに 患者と医師の間の不幸な誤解
不都合な真実 1 先端医療を食い物にする御用学者
不都合な真実 2 海外の特効薬が日本で承認されない理由
不都合な真実 3 大国立病院が軽症患者に占拠される実態
不都合な真実 4 救急車の患者たらい回しの「レッドゾーン」
不都合な真実 5 なぜ東北地方の急性白血病患者が多いのか
不都合な真実 6 薩長閥が作った歪な医師西日本偏重
不都合な真実 7 首都近郊の後期高齢者を待ち受ける地獄絵
不都合な真実 8 必須の「医学部新設」を阻む利権屋たち
不都合な真実 9 医療訴訟が本当に倒すのはだれか
不都合な真実 10 医療にも「ビジネスクラス」を

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  • STAP細胞騒動、終わりなき患者のたらい回し、何を信じてよいのかわからない高度医療の実態……、医療崩壊列島ニッポンで超高齢社会を生き抜くための知恵を、「医療ガバナンスの旗手」が授ける。本当に役立つ医療とは? 医療をダメにする本当の「癌」とは? 患者=一般市民だけが知らない「医療の不都合な真実」を糺す!

  • 先端医療・新薬を取り巻くさまざまな現状の問題点。
    国立病院の生い立ちは日本軍から派生しており体質は軍隊を元に成り立っている。
    歴史的に日本の医療は戊辰戦争で反逆した地域では相対的に遅れている。
    この先日本において総合医を育成することで医療費抑制を図ることを提言。

  • 医師としての経験から,日本の医療システムの問題点を指摘。医療ムラや地域格差といった歪みの根っこには,国家による統制,特に価格統制があるという主張で,それを打破する突破口として混合診療の解禁を訴えている。
    歴史的に構築されてきた医療制度が多くの面で弊害をもたらしているというのはうなづける。ただその流れを変えるという混合診療についてのデメリットが特に挙げられていないことや,日本医師会や国立病院をかなり悪玉的に書いていることなどには不満も残った。全体として,明快すぎて頭から信用はできないなという印象。

  • 問題意識の強さからなのか、筆が走り気味で特に前半は説得力が今一つだが、後半の医師不足やその原因についての主張はよくわかった。

    政治家はもとより業界団体や役所に期待できないとなると、草の根からということか。

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著者プロフィール

上 昌広(かみ・まさひろ)
医師・医学博士/特定非営利活動法人(NPO)医療ガバナンス研究所理事長/ナビタスクリニック新宿内科医・行田総合病院非常勤内科医/星槎大学客員教授/元東京大学医科学研究所特任教授

1987年灘高等学校卒業/1993年東京大学医学部医学科卒業/1993‒94年東京大学医学部附属病院内科研修医/1995年東京都立駒込病院 血液内科医員/1999年東京大学大学院医学系研究科修了/1999‒2001年国家公務員共済組合 虎の門病院 血液科医員/2001‒2005年国立がんセンター中央病院 薬物療法部医員/2005年10月東京大学医科学研究所 探索医療ヒューマンネットワークシステム部門 客員准教授/2008年10月東京大学医科学研究所 先端医療社会コミュニケーションシステム社会連携研究部門 特任准教授/2010年7月~2016年3月東京大学医科学研究所 特任教授/2015年12月~現在星槎大学 客員教授/2016年4月より現職

「2022年 『ポストコロナ時代に医学部をめざす人のための 医療の仕事大研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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