終わりで大きく儲かる「つみたて投資」 (講談社+α新書)

著者 :
  • 講談社
3.72
  • (5)
  • (13)
  • (10)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 103
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062729178

作品紹介・あらすじ

確定拠出年金やNISAの制度発足により、老後のための「じぶん年金」作りが盛んになってきました。ここ数年は株式市場も比較的好調でしたので、毎月のつみたて投資を始めた人の多くが黒字になっていることでしょう。定期的に自宅に送られてくる投資の「成績表(運用報告書)」を見て一喜一憂する姿も見受けられます。
しかし、ちょっと待ってください。つみたての「序盤」「中盤」の赤字・黒字はあまり意味がないのです。大切なのは、つみたての「終盤」です。なぜなら、つみたて投資は「終盤」に大きく儲けるチャンスが来るからです。「では、最後に下がってしまったら損をするのでは?」という疑問や不安にも、丁寧にお答えします。
これまで書籍では説明されることのなかった、この「終盤の威力」を、具体的なシミュレーションを交えながら解説します。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読了:2022/07/18
     第3章 つみたて投資の疑似体験 は、わかりやすい情報だと思った。
     投資信託は、株が低迷した1990年以降の日本株という最悪の状況でも、25年後には倍近くの結果となること。日本株だけでなく世界株式ベースとういう分散投資が、リスクを低減できるというのがよく分かる本だった。

    --------------
    第3章 つみたて投資の疑似体験 の概要
     1990年以降の日本株をベースとしたつみたて投資を、月に1万ずつ25年間積み立てたらどうなるかといシミュレーション。
     おどろいたことに、日本株が大暴落したこの時期なのに、25年後には累計投資300万で、投資結果は609万円で、2倍程度になっていたこと。
     日本株でなく、もし米国株をベースとした投資信託にしていたら、日本株の3倍の結果(1800万円)になっていたこと。

  • 積立投資が資産形成に向いているのはなんとなく分かるけど、ほんとに大丈夫?みたいな部分を丁寧に解説してくれる良本でした。

  • 自分で何となく感じていたつみたて投資のメリットのイメージを、論理的に説明してもらった感じ。
    終盤の値動きとか投信のコストとか懸念材料はたくさんあるけれども、一番回避すべきは自分で何もしない、知ろうとしないリスク。
    世界経済や投資の成績に動きがあるのは当然で、そのリスクをいかに最小限にしてその上で必要なリスクを自分で選んで取っていけるか。
    知っている人だけが得をするのではなく、ちょっとした努力で多くの人が実践できる方法を広めていこうとする姿勢が心強い。

  • 積み立て投資の継続投資の大切さと、値段の上下に一喜一憂しないことの大切さを買いた本。
    いかに終盤の価格の上がることが大切かを説いており、その途中はあまり大切でないとのこと。もう少し、リバランスなどの効果も絡めて定量的に議論が欲しかったです。
     終盤の十年間くらい(?)で必ず値上がりすると信じられないのであれば、長期投資はあまり向かないかも、とのことでした

  • 積立投資の本は色々とでているが、初心者や投資は怖いと言う人たちが読むべき本だと思う。
    値下がりしても利益が十分出るという実例や、出口戦略についても触れられている。

  • 積み立て投資の入門書としては良書。
    特に積み立てならではのリスクヘッジについて語っているのが良い。
    投資先について世界株と言っているが、
    そこをもう少し書いてくれれば良かった。

  • 151205読了。
    ブクログの献本でいただきました。
    この本、大学の一般教養の授業や、高校の政経での夏休みの宿題でもらっていたら楽しいものだな、と思いました。
    預金に甘んじず投資にトライするということの重要なポイントは、積み立てているから総数はどんどん増えていく、ということです。
    変動する価格ではらはらしそうな性格なので、もともとあまり向かないかもと思いながら読んでいましたが、ひとつなるほどと思ったのは、税制優遇があることにまったく意思気が向かなかったことです。
    投資するメリット、積み立てる努力と我慢、これからの経済成長もいつまでも右肩上がりとはいかないかもしれないちょっと不安な先行きで、コツコツなにかに挑戦して老後の暮らしを確保、って当たり前のように大事なのかもしれません。
    さらっと読める入門編です。
    お金の動きをシンプルに理解できて、単純式やグラフが満載でみやすさ抜群。
    スッキリまとまっていてよかったです。

  • 確定拠出年金やNISAの制度発足により、老後のための「じぶん年金」作りが盛んになってきました。ここ数年は株式市場も比較的好調でしたので、毎月のつみたて投資を始めた人の多くが黒字になっていることでしょう。定期的に自宅に送られてくる投資の「成績表(運用報告書)」を見て一喜一憂する姿も見受けられます。

    しかし、ちょっと待ってください。つみたての「序盤」「中盤」の赤字・黒字はあまり意味がないのです。大切なのは、つみたての「終盤」です。なぜなら、つみたて投資は「終盤」に大きく儲けるチャンスが来るからです。「では、最後に下がってしまったら損をするのでは?」という疑問や不安にも、丁寧にお答えします。

    これまで書籍では説明されることのなかった、この「終盤の威力」を、具体的なシミュレーションを交えながら解説します。

全11件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1981年、埼玉県生まれ。2000年、県立浦和高校卒業。2005年、信州大学経済学部卒業後、証券会社に勤務。自分と同じ資産形成層でも取り組みやすい「つみたて投資(ドルコスト平均法)」の研究に従事。これまでほとんど説明されてこなかった「つみたて投資」の特徴の体系化に成功。
独立後、全国で多数の講演や、雑誌などへの連載を通じて、「つみたて投資」の魅力を伝える。また、銀行、証券会社、運用会社、保険会社、信用金庫、労働金庫等の金融機関に対して、「つみたて投資」の伝え方をコンサルティング・指導する。
著書に、『積立投資のすべて』(パンローリング)、『半値になっても儲かる「つみたて投資」』(講談社+α新書)がある。

「2015年 『終わりで大きく儲かる「つみたて投資」』 で使われていた紹介文から引用しています。」

星野泰平の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
リンダ グラット...
池井戸 潤
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×