- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062729291
感想・レビュー・書評
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久米書店
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メンタルも鍛えられる!メンタルはスキル!!
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日本のスポーツが世界と比較して一番遅れているのは、メンタルトレーニングおよびトレーナーの活用。米国と比較しても30年以上も遅れていると言う。なぜ、エディ・ジャパンがワールドカップで活躍したのか?そのヒントを荒木先生が自身で解説。私も自分のテニス、特に苦手なサービスにこの理論を応用し始めました。
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文献をもとに文章を書かれているので、非常に説得力を感じた。練習どおりは無理。などはっきりした文体も好感が持てた。不安の原因を書き出したり、毎日同じことをしたり、自分がコントロールできることを増やすことの大事さを感じた。不安があるときは自分で決めたことができていない時が多い。自分なんだと思えた一書だった。
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出張の合間に読んだいい本です。でもスポーツ選手に限らず経営者だってメンタルトレーニングをきちんとやったらいいかな。いっぱい不安を持ったり焦ったりすることは多くあります。個人的なことだけど54歳からピアノを習い始めて、発表会で緊張して全然練習通りに弾けなかった、、でも、それはそういうもの(緊張して当たり前、普段通りの気持ちでなんか臨めることはない)って受け入れるところから必要なんだろう。日々どんな気持ちで練習しているかが重要なんだろう。心の鍛え方はこの本ではまだまだわからいくらい微妙な立ち位置にある感じ。
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今週の昼休みを利用して読了。
200ページ弱で、文字も比較的大きめですのでトータルで2時間以下で読めたように思います。
著者である、メンタルコーチの荒木香織さんはラグビー日本大乗の大躍進を陰で支えた一人として注目を集めている人ですので、まさに旬な一冊(旬と言いましても2月発売ですからすでに3か月も経過していますがね)。
科学的な根拠に基づいたスポーツ心理学を適切に利用することで、世界を相手にしたスポーツの世界でどれだけ効果があるかについて、とてもわかりやすく解説されていました。
この本に書かれていることは、実はスポーツのみならずメンタル面のコントロールテクニックとしてスポーツ以外の分野(つまり日常生活だとか、デスクワークなどの場面でも)においても十分に応用可能であると感じました。
付箋は11枚付きました。 -
ゴールが成功し華道家は関係なく、ルーティンをしっかりできたかどうかだけを考えるというところに納得。W杯での日本代表の活躍には、努力に裏付けされた自信があったことがよくわかった。奇跡じゃないよね、あれは。
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2016.04.23読了
ラグビー日本代表のメンタルコーチを務めた荒木氏著。スポーツ心理学を学びその後も努力して勉強している人であり、理論をもとにした説明は納得感がある。
印章に残った言葉
・平常心の状態で行われたパフォーマンスは、じつは最も完成度が低い。これは科学的に証明されている
・むしろ、適度に興奮し、不安もある程度抱えている状態のほうがいいパフォーマンスができると言われている。不安があればより集中しようとするし、準備も入念に行わざるをえないから
・目標を立てるのもスキルのひとつ。高すぎる目標を掲げてしまう人は、どの程度の目標をどのように立てて、いかに遂行していけばよいかというスキルに欠ける
・目標を三種類に分ける。「結果に関する目標」「パフォーマンスに関する目標」「過程に関する目標」
・たとえ新人であっても、何らかの役割を与え、意思決定させることが、モチベーションを上げるためには大切
・腹が立ったりイラついたときには、リアクト、リラックス、リセットする
・不安があれば、原因をひとつひとつ抽出し、書き出すなどして整理し、それぞれ対処法を探していく -
役に立てる。
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かつての私に必要だったのは、強い気持ちを持つことでなく、「心の準備」だったということ。レースに望む前のメンタルの整え方、周囲からの期待の受け止め肩、不安の対処法など、そういうことを教えてもらっていたら、もしかしたら結果は違っていたかもしれない
メンタルコーチの仕事は何かと聞かれれば、「スキル、道具を増やすこと」そう答えます。なんらかの道具、ツールを使って、不安を軽減するなり、コントロールするなりしてアスリート自身がそれとつきあっていく。そうすることで、自ら扉を開いていくことができます。ツールを持っていないから、不安や課題に対するアプローチができないのです。そのためのツールを教えてあげる。増やしてあげる。それがメンタルコーチの役割だと私は思っているのです。
平常心はいい結果を生まない。「練習どおり」にパフォーマンスを上げるのは、はっきりいって不可能だと私は考えています
これは試合なんだと意識した時に、見えてくる光景や雰囲気は、練習のときに見たり、感じたりするものとは異なるからです
緊張したり、不安になったとき、「これはあかん、どうしよう」と思うとプレーできなくなる。「これでいいんや」と。それぐらい頑張って準備してきた、それくらい強い気持ちがあるからこそ、そのエネルギーを試合にぶつられる。緊張したり不安に感じたら、「それで当たり前だ、それを感じられるのはいいことなんだ」と思って下さい。
基準を今におく。
過去の成功体験を引きずってしまうと、自身やモチベーションを喪失しかねません。
スポーツ心理学では目標設定について40年以上研究がされていますが、この「頑張ります」目標が一番いけないとされています。具体的にどのパフォーマンスについてどのように向上させていくかを目標を通じて考える必要がある。だからこそ、目標を設定することが非常に大切なのです。
目標を3種類に分ける
結果に関する目標、パフォーマンスに関する目標、過程に関する目標
よい目標 もう少し頑張れば達成できるもの
期限のない目標は無意味
やめることの大切さ
完全主義を捨てる
チョーキングは起こるものだとおもって日頃から準備
プレッシャをうけいれる、プレッシャーの中で意思決定する経験を積む、不安のレベルを下げる方法を身につける
プレッシャーは自分で作っていた虚像だった
☓ 落としたらだめだ
◯ 落とさないためには何をすればいいか
腹がたった時
リアクト、リラックス、リセット
ミスはとりあえず忘れて、いましなければならないことに頭を切り替える どうしようなどと考えている暇があるならば、次に自分が果たすべき役割は何か考える
ミスを引きづらないようにするには訓練が必要です
ミスの原因が自分の能力が足りないとか、準備が不足していたのであれば、そこを補えば前に進むことができるでしょう
スポーツと違って、一般的な仕事や日常生活においては、たとえミスをしてもたいがいは瞬時に切り替えなくてもいい。時間があります。であれば、なぜミスがおこったか、失敗したのか考え、次はそうならないよう準備をすればいい
どうすればいいのかわからないなら、周りの人に聞けばいいし、教えてもらえばいい。そうしないから、同じミスを犯してしまうのです。人の助けを借りずにひとりで考えてまた失敗したらもっとへこんでしまう。すると失敗から回復するのにもっと時間がかかってしまいます。人に聞くというのも、ひとつの能力であり、スキルなのです。
チームワークは日本人の長所だとよく言われますが、研究では決してそうでない。どちらかといえば個人でなんとかする、しなければいけないと考えるのが日本人です。もっている情報をシェアしない。見て覚えるという意識が強くて、手とり足とり教えることもしない
先輩でも同僚でも友人でもいいから、自分よりちょっとできるなという人をみつけ、観察してみるのも、自身をつけるにはいい方法だと思います。
プレッシャーは自分が作るもの
プレッシャーというのは、見ることもできないし、触ることもできません。本人の受け止め方の問題なのです
失敗をいい経験ととらえる
無能だと叱責されたとしても、それを、お前はもっとできるんだ、だから頑張れというメッセージに転換できれば、その後の行動は違ってくるでしょう
ストレスをマネジメントする方法として、あきらめるとうことがあります。
環境は自分で作っていくしかない。自分が変わらなかったら、何も変わらないのです。そういうプロアクティブ(率先的)な行動をとらないで、ただ待っているだけでは、もっとと望んでもえられるものはではありません。
五郎丸選手 母校早稲田での講演
どんな環境であれ、目の前のことに対して100%できるか。環境が良かろうと、悪かろうと、目の前のことに対してしっかりコミットできるかどうかが、将来を切り開けないかに直結してくると思う