猫ばっか (講談社文庫 さ 67-3)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (113ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062730792

感想・レビュー・書評

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  • この本には赤い猫が住んでいる。
    とても野放図な猫で、ページへかけた指へPeeとオシッコを引っ掛けてくるのだ。
    思わずカッとなる。
    パッと何処かへ消えた猫を追いかけていると、あんまりにカマッテないで、寂しく部屋の隅へおざなりにしていたことを思い出すのだ。
    そんな不思議な魅力を持った本。
    文庫本ではあるが、挿絵がとても凝っている。
    お薦め。

  • 猫を飼いたくなった。

  • 猫はペットなんかじゃない。実用品、命の恩人ね、と言った友達。点滴の針をつけたまま逃亡し、猫探偵社の男が捜しても帰らなかったクロ。色気に欠ける茶トラにナルシストの白い猫……「あんたも生きているし、私も生きている」猫を猫以上のものとして愛さずにいられないあなたへ、心あたたまる究極の猫の本、贈ります。

  • p18「人間を愛することに絶望した人間が、もの云わぬ小さな猫に、自分の全ての愛を狂気のごとく注ぐ。人は何かを愛さずには生きてゆけないのだ。何と猫はそれに丁度よい生き物であろうか。」

    『100万回生きたねこ』を描いた著者の、猫の本。
    猫の在る生活を書いた詩集?エッセイ?…絵本?
    しかし白猫は自分の美しさを知っている。白猫を飼っていた経験上、それはとてもよくわかる。
    猫に関係する話。猫。

  • 谷川俊太郎さんの元奥方で、100万回生きたねこの作者 佐野洋子さんの本。当然だけど、絵が、「100万回…」のタッチでうれしい。

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著者プロフィール

1938年、北京生まれ。絵本作家。ベストセラー『100万回生きたねこ』のほか『おじさんのかさ』、『ねえ とうさん』(日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)など多数の絵本をのこした。
主なエッセイ集に、『私はそうは思わない』、『ふつうがえらい』、『シズコさん』、『神も仏もありませぬ』(小林秀雄賞)、『死ぬ気まんまん』などがある。
2010年11月逝去。

「2021年 『佐野洋子とっておき作品集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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