人狼城の恐怖 第2部 フランス編 (講談社文庫 に 22-9)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (734ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062731829

感想・レビュー・書評

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  • 双子の城…というとそれ自体がトリックになっているような作品がいくつか浮かびますが、これは最初から城が二つあると書いてあるんですよね。いくつか気になる点はありつつ、すべて説明がつくようなオチは検討がつきません。

  • 二階堂蘭子シリーズ

    アルザス独立サロンの理事ゼルディ氏の殺害事件。地方検事テセルと再開したローラント・ゲルケン。サロモン警部から聞かされたナチスの星気体の秘密。人狼城を訪れたガイヤール氏とデルマール氏の遭難。人狼城に招待されたアルザス独立サロンのメンバー。ワイン貯蔵庫で襲われたローラント。彼の目撃した首のない謎の男の遺体。密室で殺害されたアラン・リシュアン。頭部と両手の切断された遺体謎の人物からローラントを守ろうとして殺害されたモース。一時行方不明になり意識の無い状態で発見されたシャリス夫人。密室の中で首を何者かに引きちぎられて死亡。石弓で襲撃された下男グスタフとサロモン。消えたグスタフ。牢獄の中で首と手足を切断され死んだランズマン。首を持ち去られた遺体。毒殺されたミュラー医師。

  • 二階堂蘭子シリーズ。

    第一部のドイツ編とはまた別のお話しとなってます。
    ドイツ側にある≪銀の狼城≫と双子になるフランス側≪青の狼城≫。
    こちら側でも、ドイツと時を同じくして社交サロンのメンバーが
    凄惨な連続殺人の犠牲になっていた・・・

    所々でドイツ側と似ているトコロがあったりなかったりで、
    また別のお話しとして充分楽しめました。
    フランス編では、元から人狼という不可思議な生物が容認されてます。

    ドイツ編を読まず、フランス編から読んでも何の問題もありません。
    ・・・まだ蘭子は出てきません。

  • 正直、第三部・第四部の謎解き編が微妙だったというか、
    とんでもミステリというかオチはちょっと残念です。
    第一部と第二部はホラーの真骨頂。

  •  第1部に同じ。

  • 1部のドイツ編から読んでも2部のフランス編から読んでも大丈夫になっているようです。
    今回のフランス編では人狼というナチスの亡霊を追っています。
    死人に取り憑いてその人間の記憶を奪う人狼は本当に存在するのか、誰に取り憑いているのかという問題が終始、付き纏って物語は進行します。
    ホラーやオカルトのような場面が幾度と出てきます。
    これは最後には論理的に納得出来るように終わるのかと少し不安に思えてきました。
    1、2部で事件解決の手掛かりは全て提示されているみたいですが、まるで犯人が分かりません。
    というか、人間が犯人なのかを疑いたくなります。

  • 未読積読状態

  • 惨殺ですよ、惨殺!
    ドイツ篇よりも惨殺具合は好きですが、人狼云々は理解できませんな。簡単に信じてしまう主人公の精神は危ういと思います。

  • 幽玄なる山岳地帯、独仏国境の深い渓谷を挟んで対峙する双子の古城・人狼城。フランス側≪青の狼城≫を訪れた社交サロンのメンバーは、酸鼻極まる連続殺人の犠牲となっていく。恐るべき殺戮を繰り返す神出鬼没の殺人鬼「人狼」の正体は?名探偵・二階堂蘭子の登場を待たずして、あなたは真相に迫れるか!?

  • こっちもエゲつなぁ。バシバシ惨殺されていきます。ドイツ編もそうだけど残されていく恐怖は強烈です。

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著者プロフィール

1959年7月19日、東京都生まれ。中央大学理工学部卒業。在学中は「手塚治虫ファンクラブ」会長を務める。1990年に第一回鮎川哲也賞で「吸血の家」が佳作入選。92年に書下ろし長編『地獄の奇術師』を講談社より上梓し、作家デビューを果たす。江戸川乱歩やJ・D・カー、横溝正史の作品を現代に再現したような作風は推理界の注目を大いに集め、全四部作の大長編『人狼城の恐怖』(1996〜99年。講談社ノベルス)では「1999年版本格ミステリ・ベスト10」第一位を獲得。アンソロジー編纂や新進作家の育成にも力を注ぎ、2000年代は合作ミステリの企画も多数行った。SFの分野にも精通し、『宇宙捜査艦《ギガンテス》』(2002年。徳間デュアル文庫)や『アイアン・レディ』(2015年。原書房)などの著書がある。近年は手塚治虫研究者として傑作選編纂や評伝「僕らが愛した手塚治虫」シリーズの刊行に力を入れている。

「2022年 『【完全版】悪霊の館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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