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- Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062732147
感想・レビュー・書評
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ケラーマンのノンシリーズ。でも舞台がLAなので、よく知った名前がでてきたりして…。12歳のホームレスの子が殺人事件を目撃して逃げる様子と、その事件を追う女性刑事の話。両者はずっとお互いの存在を知らないから、読んでる方ははらはらしどうしだった。ケラーマンはデビュー作で「ハードボイルド」って解説されてたんだけど、私は??って感じだった。でも、これを読むとこの人の本質はハードボイルド的なんだなって、実感した。ホームレスの子供は勿論、ペトラ(刑事)もトラウマをかかえている。でも、それに安易な解説や解決を与えないところが、ケラーマンがケラーマンである故のリアルなんだと思う。
すごい、傑作だと思う。ミステリーとしては弱いんだろう。でも、この人物像や心情の描き方の前に、そんな事を問題にする意味があるだとうか?
「子供の面倒を見るのが親の勤めで、その逆ではない」ケラーマンの他の作品でもよく出てくる言葉なのだけど、さらに重く感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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