- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062733274
作品紹介・あらすじ
謎の先に人生の悲哀が横たわる傑作ミステリー集。バーのマスターが触れたそれぞれの人生の深淵。
感想・レビュー・書評
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面白い。
情景がとても詳細に思い浮かぶ。なんか洒落た話で好み。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小説の中に出てくる料理がおいしそうなら、その小説は当たりだと思う。
鬼平犯科帳シリーズ、
ドクター・ケイの検死官シリーズ
そして名作、シャーロックホームズ。
この小説に出てくるバー「香菜里屋」の料理も決してはずれる事はない。
こんな雰囲気のバーで、おいしい料理に舌つづみを打ちながら、
極上のミステリに身を酔わせられたら…
ま、叶うことのない夢はこの本で疑似体験ということで。 -
講談社さんのツイートで気になっていた本。
3話目の「終の棲み家」が良かった。謎と料理が合っていたし、ラストがとてもきれい。茄子の辛子漬けでお酒飲みたい。
ただ、どうにも好きになれないキャラが多いのが残念。ビールは美味しそうなんだけどな。 -
読んだのはハードカバー版。
こういうこじんまりした行きつけのお店いいな。 -
2015/09/23再読。
とても静かで落ち着いた雰囲気。
この本の雰囲気は、きっと香菜里屋の雰囲気。
こんな素敵なマスターのいるバーが近くにあれば…と思うけど、
私はここに似合うほど大人じゃない。
お料理が美味しそうすぎる!!! -
20140805 久しぶりに良い短編に会えた。ささいな事の後ろに隠された真実。登場人物も皆個性的で楽しめる。近くにこんなビアバーが有ったら楽しいかも。
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三軒茶屋の住宅街の中にあるビアバー“香菜里屋”には、常に度の違う4種類のビールが用意されている。
目立たない場所にある店だが、店主の工藤の持つ人懐こさと彼の提供する料理に常連たちは今日も足を運ぶ。
しかし。店が愛される理由はそれだけではない。
工藤は常連たちの抱える小さな謎や悩みを上手に聞きだし、やがて解きほどいてくれるのだ。
2014年6月4日読了。
久々に読み返したくなったので、本棚から引っ張り出しました。
数々の名作を遺した北森さん。その中でも、この香菜里屋シリーズはファンが多いのではないかと思います。もちろん、私もその一人。
何がいいって、こんなお店が身近にあったら絶対に通うのに!と思ってしまうところ。
出てくるお料理も魅力的ですし、何よりもヨークシャテリアに似ているという店主の工藤がイイ。
いつまでも終わってほしくないシリーズってあると思うのですが、これこそまさにそれ。
最終巻を読んだ時の淋しさったらなかったです。