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- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062733595
感想・レビュー・書評
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さすが小説家の手によるもの。
原文や、それを忠実に訳したものとは違う読みやすさがある。
安和の変や、兼通、兼家の争いなど、ごちゃごちゃしたところも、すっと頭に入ってくる。
杉本流の解釈も入っているが、道綱母の誇り高さも、それゆえの生きづらさも、よく伝わってくる。
こんな風だったのかなあ、とかんじさせるリアリティがあるように思われる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
現代でものすごく共感できる内容でした。夫の兼家のデリカシーのなさや不実っぷりはこんな奴いるよね〜と一緒になって腹を立ててみたり。正式な契約のない愛人のつらさがよく分かる現代訳でした。恨み辛みっていうより、「なんでこんな駄目男に振り回されてるんだろ・・・自分」という声が聞こえてきた。最後、自分からアンタとはもう会いたくないのと引越しして実質三行半を突きつけるあたり、駄目男にもう疲れたんだろうなぁ・・・。
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割合に原文に忠実に現代語訳されています。それに著者の感性が上手くミックスされて読みやすさ&とっつきやすさでは秀逸。
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