宙返り 下 講談社文庫 お 2-10

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 59
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (568ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062734660

作品紹介・あらすじ

心傷ついた女、障害を持つ男、信心篤い無垢な者…師匠達は四国の森に根拠地を作る。だが棄教で一度芽生えた不信感は拭い去れず、グループ間の対立も燻り続ける。やがて悲劇の予感と共に教団再建の大集会が始まり、師匠は「新しい人」に全てを託す。再生と救いを追究し、"魂のこと"を求め続けた大江文学の集大成。

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと感想しにくいな。読み終わった直後の余波に影響されてて。
    宗教の捉え所のなさは日本的な捉え方かもしれんな。
    師匠(パトロン)の最後の言葉より、木津先生の最後の言葉の方が後に来てるのもそのためかもしれない。
    まさかギー兄さんとは思わず、読み始めたが、大江さんが愛媛の土地に愛着を持ってるのを感じる。燃え上がる緑の木を読んでから、もう一度読もう。
    そうか語り部は無邪気な青年だった人か・・・

  • 魅力あるストーリーなのか、内容に感動、共感を覚えることはできたのか・・・文庫2冊で1000ページの長編を一気に読ませ、ページをめくる手を休ませないだけの力はあったのか、残念ながら、まったくおもろない作品であった。これが素直なわたしの感想である。ノーベル文学賞の大江健三郎って何、分からないので次の作品に挑戦しよう

  • これはひどい 少なくとも小説としてエンターテイメントとして提供できる代物ではないと思う。例えば読書家でない人がこれを読んだら、理解できない自分を責めると思う。それだけ知的な人を選んでますよ的 それでいて内容は面白くない。

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著者プロフィール

大江健三郎(おおえけんざぶろう)
1935年1月、愛媛県喜多郡内子町(旧大瀬村)に生まれる。東京大学フランス文学科在学中の1957年に「奇妙な仕事」で東大五月祭賞を受賞する。さらに在学中の58年、当時最年少の23歳で「飼育」にて芥川賞、64年『個人的な体験』で新潮文学賞、67年『万延元年のフットボール』で谷崎賞、73年『洪水はわが魂におよび』で野間文芸賞、83年『「雨の木」(レイン・ツリー)を聴く女たち』で読売文学賞、『新しい人よ眼ざめよ』で大佛賞、84年「河馬に噛まれる」で川端賞、90年『人生の親戚』で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞。94年には、「詩的な力によって想像的な世界を創りだした。そこでは人生と神話が渾然一体となり、現代の人間の窮状を描いて読者の心をかき乱すような情景が形作られている」という理由でノーベル文学賞を受賞した。

「2019年 『大江健三郎全小説 第13巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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