- Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062735407
感想・レビュー・書評
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青春時代は甘酸っぱい・・・家族とのかかわりの
ヘタな集団が住まうアパートが桜井京介の原点?
髪とめがねで人とのコミュニケーションを絶つ
京介だが、不器用で可愛い
伊集院大介シリーズに思えてきたkitanoです詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
19歳の冬、我らが桜井京介と栗山深春は「輝額荘」という古い木造下宿で運命的(?)な出会いをとげた。家族的で青春の楽園のように思われた「輝額荘」。しかし住人の一人・カツが裏庭で変死したことから、若者たちの「砦」に暗い翳が忍び寄る。続いて起こる殺人事件。その背後には天才建築家・ライトの謎が。
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シリーズ第4作。
いつもなら蒼君目線で語られるけど、今回の語り手は深春です。
1995年の大晦日。
京介の涙を見た事があるという深春は、蒼にせがまれ記憶の扉を開く。
19歳だった7年前の12月。
深春が慌しく引っ越した「輝額荘(きがくそう)」で
初めて京介と出会うのだが、クセのある住人はいるものの、
居心地は悪くはなかった。
しかし、住人の1人であるカツが裏庭で変死。
その時から輝額荘は居心地の良い場所ではなくなった。
事件直後に輝額荘に入ってきた建築評論家の飯村。
今度はその秘書が、他殺死体で発見される。
そして意外な依頼人によって、探偵桜井京介が起動し、
相棒に選ばれたのは深春だった。
天才建築家フランク・ロイド・ライトの人生と
飯村の人生を重ね合わせるかのように誘導され
そして京介が紐解いた真実は悲劇的で
結末はあまりにも悲惨だった。
本当なら青春小説バリの内容ではあるけれど
結末があまりにも重過ぎて、ゲッソリ疲れてしまった。
京介の涙は謎として残るけど、後からわかりそうな気配。
それでも出会ったばかりの京介と深春のぎこちなさが
もの凄く新鮮で、「桜井」「栗山君」ってのがコソバユイ。
けれどお互いを細かく観察して理解し信用する過程がもの凄くいい!
前作「翡翠の城」に登場した悲運の建築家・下田菊太郎の話しが
今回も出てきたので、建築好きな人は繋げて読むと面白いかもしれない。
ライトの人生ってのも、興味深い。
今まで読んだ4冊の中では、これが一番好きかも・・・
でも人気の巻は、次の「原罪の庭」らしい・・・
次を読まなくちゃ。 -
フランク・ロイド・ライト。
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建築探偵、第一部で二番目に好きな作品
仲間を家族を守る家こそ、我が砦
京介の涙と深春の友情が素敵!! -
このシリーズって、それほど建築知識が謎解明に役立ってるとも思えないので、どうなんだろう?と思いつつ読んでしまう…。京介の美形な設定もイヤだなあと思いつつ読んでしまう…。なぜかしら。蒼とミハルと宗さんは好き。教授ラヴー!<アホ
これは今までと違い、深春の視点で書かれている。深春の視点が蒼より読みやすい。これはたぶん、深春が『ごく凡庸な人間』、自分に近い所にいる人間だからなんじゃないかと思う。
主人公が建築系だからか、家族がテーマの話が多いですね。全編通してそうなのかな?建築には家に限らず、ホールとかビルとかいろいろあるわけだけど、このシリーズではほとんどが家をとりあげている。家に住むのは家族だから…やっぱり意図してるのかな。深春は今回本人が語ったとおりだし、蒼もそれとなく家庭に何かあったと示唆されているし、京介もいわずもがなだろうから…まだ語られてはいないけれど。
最後のあたりの京介の行動、賛同と反対と意見が分かれそうな気がします。「家族」のことを考えたらこれでよかったのかな… -
文庫おちしたので、買いなおしたやつ。改筆してるらしいけど、どこなのかわからん。フランク・ロイド・ライトのことが謎解きの重要なポイントとして出てくるのだけど、読んでる間中、P・サイモンの「さようならフランク・ロイド・ライト」が流れてた。
19歳の京介は、危なかっしくて可愛いんだけど、私はやっぱり歳を重ねて性格の悪さに磨きがかかってる京介が好きだなぁと思う。
って、まったく感想になってないな(苦笑) -
やっぱりキャラクターが魅力的だ。
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大学に入学した栗山深春が入居したアパートで起きる殺人事件。
入居者の謎の転落死。大学教授の秘書の死。
栗山、桜井の出会い編。
2009年5月29日再読
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再読。<br />
ひとのこころは闇。