GO (講談社文庫 か 84-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062736831

感想・レビュー・書評

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  • 窪塚洋介、柴咲コウで映画化された作品。お気に入りの鉄板小説。

  • 在日に興味のある人、ない人、よく知らない人
    適当にさくっと何か暇つぶしに読みたい人 におすすめです。



    知らないものって怖いから人は名前をつけるんだって、
    名前をつけることで自分たちの意識とか領域の中に収めることが出来て
    コントロール可能な気になって恐怖が一気に減るんだって。前に何かで読んだ。

    在日の人と関わったことはないけど漠然と持ってるイメージが
    リアルなエピソードを読むことで段々鮮明になってきて
    知らなくて怖いっていう感情が薄れていくのをすごい感じた。
    だからこの本読むと人種差別なくなるよ!
    なんて訳は無いんだけど、
    知らないって恐怖は薄れて、何なんだろうってちゃんと考えれるようになると思う。

    そんでそういう、在日って何なんだろうっていうモヤモヤとかイライラが
    作品中ずーっと漂ってる気がしてた。
    杉原の一言一句ににじみ出てた。DNAの話とかに。
    それを突き付けられて、じゃあ日本人って何なんだよって疑問が自然に湧いてきた。
    国籍とか国とか国境とか人種とか祖先とか歴史とか何なんだろう。

    でもほんとはそんな難しい小説じゃないです。
    ただの、杉原と桜井の、恋愛小説ですほんとは。多分。
    あと親子の話です。あと青春小説でもあります。
    そういうのは全部ほんとは国籍なんかと関係ないところに存在してて
    それだけで完結できるお話のはずなんだけど、
    なんか国籍ってやつが邪魔するんだよ、何なんだろうほんとに。


    在日っていうテーマではあるけど
    全体的な雰囲気は堅苦しいとか重いとかは全然無くて
    めっちゃ読みやすかった。びっくりするほど順調に読み進めれた。
    会話多いし短文多いしエピソード多いし読みやすい。
    あとはっきり言葉にはせずに匂わす、みたいな無駄な技法とかも無くて
    杉原が明確に言葉にしてくれるから分かりやすい。

    あと映画観た後でも全然面白かった。
    内容は一緒なんだけど、文章のリズムが良いから読み進めちゃう。
    桜井と杉原が歩いてるシーンとか頭に浮かんで幸せになれる(笑)
    映画も原作も何度でも楽しめる、結構レアな作品だと思いました!

  • 映画が観たくなりました。
    (先に映画観た人)

    読むのは2回目。

  • こっから金城一紀にはまった

  • 人種差別がテーマだけど、主人公が葛藤やジレンマの中で見出だす希望に、元気づけられる。

  • でもやっぱり“僕の恋愛に関する物語”だった。最後のバスケの試合のくだりなんて共感せずにいられない。ただ、映画を観たことはないけど桜井が柴咲コウってのがシックリこなかったー。

  • 映画観たい
    劇的にいまさらだけども(つェ⊂)

    窪塚脳内変換して読んでいたw

  • 俺は俺だ。広い世界をみるんだ。

    人間のパワーあふれる力を見た。

    人種差別という重いテーマについて、軽いタッチで描こうが重く描こうが心に残るものは残る。

  • 面白かった。
    前に映画を観た事あったので、内容は知ってたけど・・・。

    この作家さんは、在日の人の話が多いので嫌いな人は嫌いかも。
    この前読んだF・D・Fの方が入り込めたけど、これも当然面白い。

    最終的にはハッピーエンドなので良かった。
    俺も偏見で外国人を見てしまうけど、日本人だって汚い奴はたくさん居るんだし、在日だから、中国人だからって悪い人間ばかりじゃないと思った。
    周りにはたしかに、そういう人が居るけど、きっとちゃんとした人も居るはず。

    また、金城作品を読みたいと思う。

  • 夢中で読んだ覚えが。
    血って何だ?どこまで定義づければ日本人て言えるんだ?
    ともすればややこしくなりがち、目を背けがちな民族の問題を盛り込みつつ、きちんと恋愛の話としても面白い。
    いや、なんか、桜井みたいなエキセントリック女子に憧れちゃうんだけどさ。

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著者プロフィール

1968年埼玉生まれ。慶應義塾大学法学部卒。1988年「レヴォリューションNo.3」で第66回小説現代」新人賞を受賞。2000年『GO』で第123回直木賞を受賞。

「2020年 『映画篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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