夢・出逢い・魔性 (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062738064

作品紹介・あらすじ

20年前に死んだ恋人の夢に怯えていたN放送プロデューサが殺害された。犯行時響いた炸裂音は一つ、だが遺体には二つの弾痕。番組出演のためテレビ局にいた小鳥遊練無は、事件の核心に位置するアイドルの少女と行方不明に…。繊細な心の揺らぎと、瀬在丸紅子の論理的な推理が際立つ、Vシリーズ第4作。

感想・レビュー・書評

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  • 今度の舞台は東京。
    テレビデビューでワクワクしているところに事件発生!
    超個性派な人たちの会話が面白く、テンポよく読めた。

    最後の最後にびっくりな事実がさらっと出てきて驚いた。
    言われてみたら確かに伏線張ってあった…うーん、さすがです。
    そしてタイトルの言葉遊びも森博嗣先生らしい。

  • 再読なはずなのに、最後のちょっとした一言にびっくり返りそうなビックリを味わう。
    本編にガチで影響する大どんでん返しではなかったけど完全に練無の件に持っていかれてた。
    今作は、那古野を飛び出し舞台は東京。舞台が変わるだけでなんとなくイメージかわるもんだな。

  • 瀬在丸紅子さんのシリーズ4作品目!

    今回の舞台は那古野から離れて東京のテレビ局!?
    紫子が勝手に申し込んだ女子大生のクイズ大会に紅子さんと小鳥遊君の三人で出場!?

    そしてまさかの殺人事件が起きてしまう?



    被害者は紫子さん達が出場するクイズ番組のプロデューサー?
    小鳥遊くんは事件の核心に位置するアイドルと行方不明に・・・


    今回も使ってみたい言い回しがたくさん出てきます!!

  • 面白い。
    本編はいつもどおりの安定した面白さ。今回は、余談というかアクセントというかちょっとした小業が効いていて、まんまとハマりました。

  • Vシリーズ4冊目。
    れんちゃん大活躍の回でしたね。

    いやー正直な話今回はストーリー見切ったと思ったんですよ。
    実際稲沢さん出てきた時にすぐに分かったんですよ、あぁこれはわざと隠してるなって。
    でもそこに気付いたが故に引っかかりましたね……悔しい!!!
    最初の方でもうこれは見切ったわー余裕だわーとか思ってた自分恥ずかしい!見事にミスリードに引っかかってるよ(いやここがミスリードだったのかは分からないのだけれど)!!!
    まだまだ精進しなければいけませんね、やはり慢心は良くない。
    そして今回の犯人怖すぎる。
    怖すぎるんだけど現実の世界にいないと言いきれないのがまた何とも……いやきっといるんだろうなぁこういう人……。

    Vシリーズは何だかんだで人間の複雑さとかそういうのを書いているのかな?と何となく思っているのですが(実際登場人物達の性格とか人間関係とか前作に比べると複雑だと思うし)、今回の話は特にそれが際立ってる気がしますね。
    自分の中には様々な考え方をする別の自分が沢山いて、その時その時に丁度いい自分が表れているのかもしれない。
    そしてそれが行き過ぎたり暴走すると今回の犯人のようになるのかもしれない。

    うーん
    人間って難しい。

  • 「保呂草が海外にいるとき、日本から観光旅行でやってきた稲沢と妙な経緯で同じホテルになった。そのあと、一週間ほどずっと彼と一緒だった。」
    この彼は「稲沢さん」ではなかったの?「保呂草さん」???

    何となく納得いかない。

    昨日読んだ東野圭吾もそうだけど、実際の犯人が少し遠くの人だと何となくガッカリ感があるなぁ。まさかソイツか!って思うけど・・・。
    動機もどうもしっくりこない私・・・(^^;

  • ちょっとなー。犯人がなー。「不可能を消去して、最後に残ったものが如何に奇妙なことであっても、それが真実となる」的なところが多分にあって、動機もそこに至る当事者の反応もうまく消化できない。

    読みモノとしての完成度は高いと思うんだけども、SFを公言しないけどミステリーにそれを入れちゃう?的な。トリックについては正当なんだろうけども、結局サイコパスだからなんでもアリ感が出ちゃって、別にトリックにもバイアスかかっちゃう的な。

    あと、多分主要キャラの「自分勝手さ」に没入を妨げられてるのも大きい。登場人物みんなどこかネジが外れてるから、もう何があったって不思議じゃないねと妙に冷めちゃうんだろうな。

  • 再読。今作は舞台がいつもの那古野ではなく東京、しかもテレビ局がメイン。事件自体はそこまで派手ではないものの、相変わらず各所に散りばめられた小さな謎が積もり積もって大きな壁になっている。今回の犯人の動機が個人的にはめっちゃ好み。

  • Vシリーズ第4弾。今回はテレビ局が舞台の密室殺人。夢や幽霊などがひとつのモチーフとして使われていて人の心の不安や傷を映し出しているよう。犯人の告白が散りばめられていたり、紅子や保呂草たちのやりとりも読みどころ。推理や結末もなかなか良かったしVシリーズでは今のところこの作品が好き。

  • 最後の犯人判明の後に判明したもう一つの事実が衝撃的で……。

  • また騙されました。
    犯人も、まさかの稲沢も。
    練無大活躍。
    那古野を飛び出してもこの四人だから安心して事件はお任せします。

  • 森博嗣先生の本は本当にどれも読みやすくて、言葉選びのセンスもよく、クスッとしてしまう。
    今回もとても面白く、本当に少しのことが伏線になっていてすごいなと思いました。
    続きも楽しみですが、急がず読んで行きたい!

  • Vシリーズ4作目。
    話が面白く、一気見!今のところVシリーズで一番好き!
    れんちゃんのキャラが好き!

  • Vシリーズ4作目
    楽しく読ませていただきました。
    解説にもあったように、森博嗣さんは深く思いテーマを明るく前向きに描き出す。楽しめる読み物の完成度を高めつつ、その中でさり気なく訴えかけるというところが、僕が森先生の作品が大好きな理由かもしれない。疲れた時とか読むと癒される。

  • Vシリーズ第四弾。
    学生クイズ?番組に出演することになった、
    紫子と練無、そして紅子。

    番組プロデューサーが殺される。
    何か事情を知っていそうなアイドルは練無と姿を消す。

    犯人と動機はとても意外でした。
    毎回わかった試しのない私ですが。苦笑

  • Vシリーズ4作目です。今回は…なんでしょうね?感情の起伏がなく穏やかな運び…的な印象です。それでいてまた良い新キャラ来たなってゆー♫ 事件よりもイツメン4の活躍ぶりがgoodでした。それにしても瀬在丸紅子の洞察力…神懸かってますね。天才の活躍ぶりはまた次回への期待に繋がります。

  • 犯人が全然知らん人なのはガッカリした。けどそんなもんかなと。

    稲沢さんのトリックは個人的には今までの森さんの中でもアウトなんじゃないかなと思う

    稲沢真澄と会うのは、3年ぶりだ。保呂草が海外にいるとき、日本から観光旅行でやってきた稲沢と妙な経緯で同じホテルになった。そのあと、一週間ほどずっと彼と一緒だった。
    (引用:夢・出逢い・魔性 P58)

    この「彼」は稲沢さんじゃなくて保呂草さんなんだろうけど、いくら三人称といえど、この書き方はアウトな気がする。

    あとは、これを語ってるのは書いてる人ではなくて、語ってる人自体も稲沢さんの正体を知ってるわけでしょ?ならせめて「彼らは」ならグレーかセーフ?

    登場人物が勘違いしていて「彼」というならわかるけど、そうじゃないし。

    第四弾にして段々と登場人物にも慣れてきたけど、まだまだ慣れない。紫子があまり好きじゃなくて、他も個性的だけどなんとなくテンションについていけない感じ。

  • 220209*読了
    クイズ番組の収録が舞台なのがおもしろかった。
    そりゃ、あの3人だとキャラが濃すぎるから、TV局のプロデューサーも注目するよなぁ。
    これもまた、犯人が…。え?それもあり?となる。ええ、ありなのです。

  • 詩的で重い文章と軽いノリの会話のギャップよ。
    他は普通。

  • N放送のプロデューサーが局内で殺される事件が発生。被害者は20年前に死んだ恋人の夢におびえていたという。一方、番組収録のためにN放送にいた小鳥遊練無は事件に関係するアイドルの少女と行方不明に。瀬在丸紅子の推理がTV局内で起きた事件の謎を明かしていきます。
    Vシリーズ第4作。

  • Vシリーズ第4弾。タイトルがトリプルミーニングなところがお気に入り。

  • タイトルが秀逸。
    メインストーリー自体はふ〜むふむという感じだったけど、最後に意外なサプライズがあった!
    やっぱり先入観ってこわいね〜〜〜

  • 魔性な出逢いは夢か現か?     
    最後のちょっとしたサプライズに思わず笑みをこぼした。     
    かなり完成度の高い本格ミステリ。     
    所々に挟まるシュールギャグも相まって面白かった。

  • 森博嗣の言葉の文遊び、夢・出逢い・魔性=夢で逢いましょう
    ただの語呂合わせではなく、内容についても完全にリンクしていて、さすがの一言。
    今作は、那古野を飛び出して東京のTV局が舞台となるため、いつもの面々が登場せず残念。
    新しく出てきた稲沢さんにしてやられたり!
    個人的に大好きな練無の大活躍が沢山見られて嬉しい。

  • 練ちゃんのスレスレな恐怖、女性的でいて時折魅せる勇ましさ、惚れますね\(//∇//)\


    なにより題名w
    こんなダジャレ、大好きです☆

  • 所々おかしくて笑いながら読めました。へえ~と思うエピソードが結構ありましたね~。
    練無君の苗字がどうして「小鳥遊」で「たかなし」と呼ぶのか、とか何故、このシリーズを「Vシリーズ」と呼ぶのか・・・などなど、ミステリには全然関係ないところでホォ~と唸ってしまった私です。
    ん・・・新本格からの傾向なのか、エピローグに訳のわかんない衝撃的な始まり方をさせ、読者に「あのエピローグはどこに繋がるんだろ?」とワクワクさせる手法は嫌いじゃありません。
    でも本書はちょっとわかんなかったなぁ~、私。
    デビュー作の「すべてがFになる」のようなオドロオドロしさをいつも期待してしまう。
    それと、登場人物のキャラが好きだからかなぁ、森作品を読み続けているのは。
    途中で今回もイマイチかも・・と思っちゃうんだけど、やっぱり解決編が読みたくなってしまう。
    今回登場しなかった刑事で紅子さんの前夫との絡みもなかったし。
    ま、相変わらずの紫子さんや練無君には笑わせてもらったからいいっか~。

  • まだまだS&Mシリーズを引きずってVシリーズには入り込めてなかったものの、今作あたりからようやく阿漕荘の面々にも愛着がわいてきた。

  • Vシリーズ4冊目。Vシリーズはキャラクターの特徴が強くて素敵ですが、今回含むこれまでの4冊の中で一番キャラの魅力が出てたように感じます。(勿論個人的に。そういえば、「意見というのはいつだって個人的なものだよ。」って森作品で出てきてましたよね?何となく思い出しました。)

    亜裕美とか静岡の三人組とか稲村とか今後も出てきそうで楽しみです。

    紅子の丁寧な解説は毎回欲しいなあ(笑)

    唯一残念なのはVシリーズになってから作中に出てくる面白い考え方とかセリフが読了後、頭に残ってないことが多いことです。勿体無いことしてるよなあ・・・うん。

  • まさかの

  • 他愛ない人が最後話の中心人物になって、アイドルスターが最後は無みたいな感じになって、題名の白→黒との対比が面白いと思った。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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