作品紹介・あらすじ
国内に点在する"聖地"で発見された惨殺死体はいずれも若い女性ばかり。身元を探れば全員が孤児救済のための施設出身者だった。これは神の怒りを鎮めるために捧げられた犠牲なのか。捜査線上に浮かんだ会社社長と秘書のあとを追えば、またも殺人に遭遇。翻弄される十津川が最後に行き着いた壮絶な真相とは。
感想・レビュー・書評
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竹内文献に準えて社長に恨みを持つ人が社長を脅しつけているのかと思ったら、結局お金目当ての犯行で、犯人もコイツだったのか!と言う位予想と違う人物だったので、衝撃だった。上巻の序盤で登場させている以上、何の意味も無く登場させる訳が無いと気付いてもおかしくなかった。社長は結局事件に関しては蚊帳の外だったけど、秘書も死んで一人娘も死んで、部下が逮捕されてそれでも社長業や竹内文献に関する活動を続けられるのだろうか?
上下巻通して色んな場所の地図が載っていたのでちょっとした観光をしているみたいだったし、竹内文献に関して勉強になった。
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竹内文献をめぐる連続殺人事件。
犯人だと思うコンピュータソフトの会社社長と秘書を逮捕する。
会社社長の娘と秘書との軋轢が明らかになり,結末に向けて大どんでん返しが続く。
関係者の死で,話を終わらせていいものかどうか疑問だ。
現実には次々に事件は起こるので仕方ないと言えるのかもしれない。
著者プロフィール
一九三〇(昭和五)年、東京生れ。鉄道ミステリ、トラベルミステリの立役者で、二〇二二年に亡くなるまで六〇〇冊以上の書籍が刊行されている。オール讀物推理小説新人賞、江戸川乱歩賞、日本推理作家協会賞など、数多くの賞を受賞。
「2022年 『十津川警部と七枚の切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」
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