恋恋蓮歩の演習 (講談社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062748223

作品紹介・あらすじ

世界一周中の豪華客船ヒミコ号に持ち込まれた天才画家・関根朔太の自画像を巡る陰謀。仕事のためその客船に乗り込んだ保呂草と紫子、無賃乗船した紅子と練無は、完全密室たる航海中の船内で男性客の奇妙な消失事件に遭遇する。交錯する謎、ロマンティックな罠、スリリングに深まるVシリーズ長編第6作。

感想・レビュー・書評

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  • うわーめっっっちゃくちゃ面白かった!!!!!
    今まで読んだVシリーズの中でダントツで好きですこの話!
    凄く!いい!!!
    タイトルも凄くいいですよね、これもVシリーズで一番好きかもしれません何か前前前世みたいで良くないです?(月は幽咽のデバイスもなかなか競ってるけど)。

    今までのシリーズと違ってちょっとこう、まず始まり方から違っていて。
    ん?知らない人の恋愛事情見せられてる?何で???と思いつつ少しずついつものメンバーが集まってきて、それからお察しの通りに事件に巻き込まれていく、みたいな展開なのだけども。
    何かこう、終始お洒落。
    とてもとてもお洒落。
    何なんだろう、物凄く自然に色んな場面が映像として浮かんでくるんですよね。
    展開のさせ方とかもあるのかもしれないけど、全体を通してお洒落な洋画観てる気分になれるというか。
    個人的にエピローグの一番最後がもう最高でした。
    前回「ざまぁ」と思っていたあの人のことも少しだけ見直しましたし。

    それにしても今回の紅子さん、かなりやらかしてるのにめちゃくちゃ上から目線すぎて呆れる通り越して笑いました。
    やっぱり紅子さんはこうでなくちゃ。

    個人的には実写化とかあんまり好きなタイプではないんですけど、これは映画とかで観てみたいと思わせてくれる作品でした。

  • このシリーズは、すべて再読でとても大好きなシリーズなんだけど今回初めて気が付いたことが・・・。紅子さんが好きじゃない・・・。なぜ今頃?と自分でも不思議。人格が掴みにくいのは保呂草さんも同様なのに。紅子さんの方が理不尽なことをいうからだろうか?原因さえはっきりしない。
    羽村、もといニセ羽村のキャラクターがとても紳士で結構理想的な男性だったなぁ。

  • 面白かった。
    文章がきれいで、とても良い余韻が残っています。どう育ったらこんな文が脳から出てくるのか、羨ましく思います。
    あと、保呂草は男前、紫子さんがんばってほしい。紅子と祖父江のやりとりがいつも楽しみです。

  • 前作と続けて読むのがベストな作品。
    最初は登場人物が一部重なってるだけかと思ったけれども、綺麗に前作の流れをくんで終結した。

    これまで保呂草さんがよく分からず得体の知れなさを感じてたけれど、好印象に変わる一冊。
    でも最後はびっくりした!

    今回も、誰がどんな嘘をついて、何を隠しているのかが分からない。
    一体いつから仕組まれていたんだろ?
    それに警察がめちゃくちゃ保呂草さんを警戒しているので、捕まっちゃうんじゃないかとハラハラした。
    このシリーズは本当に誰がどうなってしまうのか分からないし、予想外な結末も有り得そうだからドキドキしちゃう。

  • 森先生のはどれを読んでも面白いのだが、これは良かったなぁ。
    女性にはこういうの良いんじゃないかな(*^-^*)

    ストーリーも、トリックも、どんでん返しも何もかも実に面白かった!
    犀川先生のシリーズも好きだが、こちらも面白いなぁ・・・。

  • お、面白かった……!
    Vシリーズはイマイチ乗り切れないなーと思いながら読んでたんやけど、これはほんまに面白かった。
    そして、この面白さらシリーズを順番に読んできたから……だと思う。

    とりあえず保呂草カッコイイ。あー。たまらん。
    最後にバタバタと色々謎が解けるのが最高。エピローグからが本番やわ。

    あんまりなイメージやった祖父江さんも今回でかなり好きになっわ。

    キャラが生き出したなー、と感じるvシリーズ6作目。

  • Vシリーズの中で一番好き。
    保呂草さんはとてもカッコ良くて頭が良くてずるい人。

  • 最後はああ、やっぱりという感じですね。
    保呂草さんは、相変わらず怪しさMAXです。

  • Vシリーズ第6弾。今回は豪華客船が舞台。冒頭にしばらく事件は起こらないと書かれているけれどしばらくどころか200ページほどまで本当に起こらない。でもその間も主要メンバーのやりとりや事件の中心になる人物たちの行動などで退屈することなく読める。こういうゆったり進むのも好み。船の中の閉ざされた空間での事件、捜査の面白さ。そして真相。シリーズとしてのつながりもあって楽しめる。次作も楽しみ。

  • 最初に感じたことが、最後に明かされる。
    これほど気持ちいいものはない。
    予想内すぎて面白くないと思う作品と、思った通りだと感じる作品の違いは何なのか考えてしまいます。

    それにしても保呂草さんが素敵というか、ああいうタイプに弱い。
    しこさんは苦手だけど、しこさんの気持ちはわかっちゃう。

  • ちょっと〜もぅっ本当にひどい。
    紫子ちゃんがいい子すぎてたまらない。
    森博嗣さんの描く男の人は罪つくり。
    林しかり今回の保呂草しかり。
    反対に女の人は理知的で感情コントロールできて憧れます。
    紅子の紫子ちゃんに「私、貴女が大好きよ」という台詞が深すぎてぐっときました。

  • Vシリーズ6作目です。
    本作は前作魔剣天翔と関連付けされているお話…
    知っていたら連続で読んだのですが…残念。
    読後率直な感想は「出たーΣ(゚д゚lll)やられた」でした笑
    最初は恋愛小説かと思ったんですけどね…
    確かに愛に溢れた話でした。
    そして保呂草潤平…こやつ何者?

  • 違う話が進んでいって、最後につながるのがおもしろい✨

  • 今回の作品はファンタジー要素はかなり少なかった。むしろドラマがあったよう思う。

    これまでも思っていたことだけど、氏の作品はどこまでが謎編でどこからが解決編なのかがわからない。いいとか悪いとかではなく、盛り上がりどころを自分でつくらないと、「あれ?知らない間に終わっちゃった」みたいな印象になる。

    あと、いつの段階で誰が何を知っていたのかの把握はどんどん難しくなっている。最初っからそれなりに伏せられている情報が多いのが特徴だったけど、謎めいた人が1人増えたもんだから、状況理解が追いつかない。ここにきて、それは諦めつつある(笑)

    そして相変わらず主たる登場人物たちはみんな自己中ばかりで、そこへのいらだちが余計に内容把握へのエネルギーを奪うという悪循環(笑)。感情豊かなキャラクターたちと評価すべきか?と自問自答して、いや、ちゃうなと改めて思った。

  • ここまでこのシリーズを順番に、読んできたけど、今のところ一番良かった

  • いかにも森先生らしい爽やかな読後感。騙されて良かったと心から思うことができました。

  • 再読。途中までは「そういえばこんな話あったなぁ」程度にしか思い出せず。でも登場人物におけるトリックだけは覚えていたのでそこだけは伏線を回収しながら読めた。事件の動機は単純なものなのにそれをここまで複雑な事件にしてしまったのはやっぱりあの人のせいだよねぇ。それにしても保呂草さんは悪い男だなー!何人も手玉にとっちゃってよー!でもそれだけ色んな意味で求心力のある人なんだろうな。

  • 前作の登場人物が出てきてあれれ⁇でした、知らずに読み始めました。
    分厚いのにあっという間に読了☆森さんの作品で好きなののひとつは会話。こんな返しがわたしには出来ない、そこも好きです。
    それにしても保呂草さんは…感情とかないのか、仕事のためならなんでもありなのか…。
    羽村の正体はもしかして…と後半から思っていました。
    やっぱり紅子さんと林は元サヤにはならないのかなぁ。七夏よりも紅子さんと復縁してほしい。
    また続編あるんだろうか。それにしてもプロローグ通り、なかなか事件が起きなかった(^_^;)でもおもしろかった☆

  • Vシリーズ第6弾。豪華客船内失踪&紛失事件の話。面白かったー!保呂草さんの最後のあの一言は「くぅーっ」ってなるくらい好きな締め方でした。その後のエピローグの緩やかに着地する感じも良かったです。そして恋恋と蓮歩の意味を調べて気付くタイトルの素晴らしさ。

  • 定番中の定番、豪華客船内で起こる事件。     
    それにしても保呂草さんはプレイボーイやなぁ。   
    三者三様の思惑が絡み合って事件が複雑化するというよくあるようなないような構成のミステリィ。 面白い。   
    それにしても、なかなか好きになれない主人公(?)だよなぁ保呂草さんて。

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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