- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062751841
感想・レビュー・書評
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ついにボッシュが警察を辞めて探偵に。
でも特にこれといって前と変わらないんじゃ・・・
FBIの準レギュラー「ロイ・リンデル」曰く、「この男はいつだって私立探偵なんだ。バッジを持っていたときもな」
まったくそのとぉーりです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
地道に一つ一つ調査する序盤から、尻上がりに話が盛り上がっていくスピード感は毎度ながら見事。FBIの横槍(というか、彼らから見ればボッシュが横槍を入れているのだろうが)と、それに絡むやりとりが読んでいて最高に楽しい。面白くて読み終わるまで止まらなかった。
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長い間積んでいた一冊。久し振りに読むと、ハリー・ボッシュは読み易い。上巻は長い前振りだな。引退警官がコールドケースを手がけるなんて、殆どファンタジーに思える。
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ロス市警を退職して、私立探偵になったボッシュ。それでも事件が彼を離さないんですね。
上巻では、話のホンのさわり。解決編は、下巻に期待です。 -
“現代ハードボイルドの最高峰”というフレコミに納得。イントロ、プロセス、巧みな人物造形に主人公を取巻くジレンマと企み、冷静で非情なクライマックスを経ての心揺さぶられるラストまで、クールで隙のないプロットにただただ酔いしれた。
ミステリらしい視点から紐解く真相もよかったが、やはり特筆すべきは、事件に関わる人物たちのドラマだろう。さらりとした描写の中にいかに多くの怒りや悲しみが隠されていることか。シチュエーション、会話、すべてが絶妙のタイミングなので、少ない行間から余りある感情をダイレクトに受け取ることができる。この感触が最後まで途切れないので、引き込まれた作中からはみ出すストレスは皆無だった。
『マルタの鷹』の“コケにされるはごめんだ”が、本作品の“アンジェラ・ベントン”になるのだろう。サム・スペードとハリー・ボッシュの共通点は、心に一本強い柱が通っていること。その信念を前面に出し、圧倒的な筆力で描ききったコナリーには脱帽するしかない。
ディーヴァーが東の横綱なら、西の横綱は間違いなくコナリーだろう。お互いタイプの違うシリーズだが、リピート必至という点では同じかな。ただボッシュの方が、人生と事件がシンクロしているような印象を受ける。そういう意味ではこちらの方が中毒性が高いかも。 -
「WHAT A WONDERFUL WORLD」に泣く。
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評価は下巻で。
面白かった。映画制作スタッフとFBI捜査官の殺害、撮影所からの巨額強盗などが巨大な秘密へと繋がって行く。下巻もすぐ読む。 -
人間、誰もが大金に目が眩む。ましてや金欠な輩には貪欲で、しかもその大金を直に扱う関係者であれば尚更だ。アリバイ工作を綿密に練り計画する。だが、仲間が多ければ多いほど欲が「仲間割れ」を導き被害者と化す。二点三点のミステリー小説は最後まで読み応えがある。