- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062751896
作品紹介・あらすじ
明の太祖・洪武帝は皇太子を亡くし、孫に跡を継がせて崩御した。気弱な二代・建文帝は延臣たちが有力な皇族を次次と粛清するのを止められず、太祖の第四子・燕王は朝廷の罠をかわして反撃に転ずる。運命に操られ、覇権を競い闘う甥と叔父!文豪・幸田露伴の名作がさらなるエンターテインメントとして蘇る。
感想・レビュー・書評
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【516】
幸田露伴原作のリメイク小説。
面白かった。
建文帝の人生がドラマチックすぎる。 -
明の二代目皇帝と三代目皇帝の権力争い
中国史における北朝と南朝の風土を持感じる
巨大帝国元の後の王朝ゆえの何かがあるのか
功臣をどのように活用するか? -
中国・明の二代目三代目の皇帝の話。
幸田露伴の原作を、リメイク(?)したものらしいです。
初代皇帝・洪武帝が崩御し、その孫が後をついだけれども、
政治の理想はあるけれども気の弱い二代目は、家臣たちの言うままになってしまいます。(家臣たちも、私利私欲で政治を牛耳ったわけではないようですが)
でそんな状況で、洪武帝の子・燕王が………
中国ものは、蒼弓の昴がいちばんと思っているけれど、これもまた面白かったです。 -
世界の名作を人気作家によって子ども向けにリライトするシリーズがありまして、その一冊として刊行されたものの文庫版です。原作は幸田露伴の『運命』。中国明代の帝位争いの物語です。
子ども向けに書かれた為か言葉の意味の説明などもいつも以上に丁寧で判り易いのですが、セリフなどの表現には違和感を覚えました。妙に噛み砕きすぎているんですね。でも歴史の一幕をエンターテインメントとして作品化するのは田中芳樹の面目躍如たるところ。登場人物の肉付けもいいですね。宦官3人の会話なんかはにやりとさせられます。こうなると原典も読みたくなりますな。 -
幸田露伴の作品を今の人に読みやすくというもの
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中国の古典は色々と手を出してる方なんですが、明朝のは初めて読んだのではないかと。やっぱり私情で皇帝とか決めちゃいけないなーと思いました。上に立つ者は先を見通せる者でなくてはならない、皇帝は人を守るべき立場であるのだから。
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幸田露伴の小説を子供向けにリライトした全集の1冊ということですが、大人が読んでも十分楽しめました。