虚空の逆マトリクス(INVERSE OF VOID MATRIX) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.40
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本棚登録 : 1801
感想 : 124
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062754613

作品紹介・あらすじ

西之園萌絵にとって、その夜は特別なものになるはずだった。けれどちょっとした心理の綾から、誘拐事件の謎解きをする展開となり…(「いつ入れ替わった?」)。上から読んでも下から読んでも同じ文章になる回文同好会のリリおばさんが、奇妙な殺人事件を解決(「ゲームの国」)など軽やかに飛翔する、短編7作を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに犀川・西之園絡みを読みました。なかなか先に進めない二人ですが、そこが読んでて面白い♫ 他の話も流石森先生って感じてした。トロイの木馬と探偵の孤影が好みです。どちらも最後がすごくいいです。と、リリおばさんの回文にビックリ!「夜暇だ?まだ真昼よ」


  • 短編集4弾。最後の「いつ入れ替わった?」では身代金の受け渡しの謎について萌絵達が議論。犀川のプロポーズ的な場面も。S&M、Vシリーズの番外としては面白い。トロイの木馬は、PCウイルスの話だが、観念的な要素もあり難しい。赤いドレスのメアリィでは、横浜のメリーさんを思い出すエピソード。ゲームの国2弾では、回文のオンパレード。長文の回文がすごい。

  • 変わったミステリの「不良探偵」。日常を切り取った「話好きのタクシードライバ」。個人的ににアガサ・クリスティーのミス・マープルを彷彿とさせるリリおびそんの「ゲームの国」。西之園萌絵と犀川創平の登場「いつ入れ替わった?」粒ぞろいの短編集。

  • 短編集4冊の感想。
    S&Mシリーズについては8編を立て続けに読むと外伝を読んでるみたいだった。
    シリーズを読み終えて意外だったのは、萌絵ちゃんは犀川先生の引き立て役だと思っていたけど、必ずしもそうではないらしいということかな、、、。

  • 7つの短編。
    ゲームの国回文のレベルが凄すぎて驚く。これ、森さんが自分で考えたものなんだろうね。凄いわ。回文を作るコツってあるのかしら?

    でも、なんといっても一番好きなのは犀川&萌絵が登場する「いつ入れ替わった?」でしょう。
    S&Mファンにはたまらないシチュエーションに、もう手足をバタバタするほど萌えまくり。
    あ〜、読んでるこっちまで赤面です。

  • 220219*読了
    いやもうこれは、「いつ入れ替わった?」が優勝。
    S&Mシリーズのファンにはたまらないです。
    犀川先生がかわいくて、きゅん。謎解きなんて、どうでもよくなっちゃう。

    そんな短編集。(どんな?)
    一番最初の「トロイの木馬」が、中編と言えそうなボリューム。
    回文が秀逸すぎる、「ゲームの国」リリおばさんver.もよかった。

  • S&Mシリーズの犀川創平・西之園萌絵も登場する、7つの短編小説が収録されている本。

    回文同好会のリリおばさんが奇妙な殺人事件を解決「ゲームの国」、お互いが特別の日だと意識している中で、犀川創平と西之園萌絵が誘拐事件の謎解きをすることになる「いつ入れ替わった?」など、7つの短編作品が掲載されています。

    犀川創平と西之園萌絵のS&Mシリーズ後の関係性も知ることができます。

  • すべての短編が面白いのだけれどトロイの木馬を一番気に入った。またゲームの国は回文がすごくて感心してしまった。

  • S&Mシリーズ目当て。
    ひゃー犀川先生やりますね!
    謎もトリックも良かったけどそれを上回る衝撃でした。
    読むごとに2人の仲が発展していくのいいですね。

  • 3+

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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