東京検死官<三千の変死体と語った男> (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062756266

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  • 『文献渉猟2007』より。

  • 街の本屋をぶらぶらみていて思わぬ拾い物を見つけました。
    本書は、警視庁の元検死官、芹沢常行を取材した本である。
    芹沢が警察官であったのは昭和14年から昭和49年まで。その内の18年間をほとんど検死業務に携わってきた。その臨場の記録戦後史の暗部を照らす貴重な資料である。凄惨な話が多いが、常に客観であろうとする芹沢の意識や、仕事振りは感動的である。

  • 3000の変死体を検死した警察官の目から見た生きざま(死にざま)を通して人生を紐解く。生前の悲哀こもごもとした人間関係を想像させられる。2010/09/06

  • 検死を通して昭和の大事件の真相を見る。<br><br>
    時に匂いまでしてくるような検死の様子を芹沢氏のメモとお話で書かれています。<br>話が時々逸れたりもしますが、とても興味深いです。

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著者プロフィール

山崎光夫
一九四七年福井市生まれ。早稲田大学卒業。放送作家、雑誌記者を経て小説家に。八五年『安楽処方箋』で小説現代新人賞を受賞。医学・薬学関係に造詣が深い。小説に『ジェンナーの遺言』『ヒポクラテスの暗号』『精神外科医』『風雲の人 小説・大隈重信青春譜』『小説曲直瀬道三 乱世を医やす人』など多数。ノンフィクションに『東京検死官』『逆転検死官』『戦国武将の養生訓』『薬で読み解く江戸の事件史』『胃弱・癇癪・夏目漱石 持病で読み解く文士の生涯』など。九八年『藪の中の家 芥川自死の謎を解く』で第十七回新田次郎文学賞を受賞。

「2023年 『鷗外青春診療録控 本郷の空』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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