- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062756952
感想・レビュー・書評
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5-
時期も媒体もバラバラに発表された短編を取りまとめた短編集。と、気を抜いていると最後の仕掛けに驚かされる。本短編集のみならず、「あかずの扉」の長編ともリンクして(「霧舎学園」ともちょっぴりリンクして)あまりにも見事な数多くの伏線の回収(こじつけ)に、今まで少しあまく見ていた著者を見直さざるを得ない。シリーズ・キャラクターたちの意外なエピソードも興味深く、ある意味「あかずの扉」シリーズの5作目とも受け取れる。と言うか、両シリーズ長編を読んでいないことには感動も感慨も感心も大したことないかもしれない。
収録作をバラにするとそれほどでもないけれど、全体としては傑作と言う名に恥じない出来。 -
他の霧舎作品を読んでからだと更に楽しめる
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久しぶりにこの人の作品をちゃんと読んでみた。《あかずの扉》研究会シリーズは昔に全部読んでいたけれどすっかり内容を忘れている次第。この短編集も前に読んだはずなのに忘れてしまっているというね。 改めて読んでみるとこの短編集の中で一番好きなのは「月の光の輝く夜に」かな。その次の「クリスマスの約束」のオチも含めて大好きという感じ。 最後に全てがまとまって綺麗な形に納まるのが好きな方にはオススメ。これを読むと《あかずの扉》研究会シリーズも読み返したくなる。
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9784062756952
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言うほど悪くなかったと思う。
むしろ、良いか悪いかだと良かった。 -
2013.9.8図書館 貸出
「手首を持ち歩く男」「紫陽花物語」「動物園の密室」「まだらの紐、再び」「月の光の輝く夜に」「クリスマスの約束」の6篇。
ミステリとしては、「まだらの紐〜」が1番良く出来ていると感じた。
「動物園の〜」は島田荘司の御手洗シリーズのパスティーシュ。
おまけ的な「クリスマスの〜」では、作品同士の隠れた繋がりが明かされる。シリーズ好きには受けそうな設定。 -
あかずの扉シリーズのキャラが出てくる。
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【収録作品】手首を持ち歩く男/紫陽花物語/動物園の密室/まだらの紐、再び/月の光の輝く夜に/クリスマスの約束
*《あかずの扉》研究会の前日譚や後日譚のような話もあり、楽しめる。特に最後の書き下ろしのおかげできれいに収斂されて気持ちよく読めた。こういう仕掛けは大好き。