対決の刻(上) (講談社文庫)

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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (672ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062757836

感想・レビュー・書評

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  • ミッキー:突然、自称「ミュータント」と言う少女レイラニから、自分は次の誕生日を迎える前に父親から殺される。母親も変な信仰と薬漬けで狂っていてかなりヤバいけどなんとか生きてるのよ、って話を聴かされた女性。少女の為に何かできないかと考える。

    レイラニ:ヤバめの状況を受け止めつつも、どうにか自分の運命に抗おうとする少女。

    ノア:劣悪な環境で暴力を受け、意識を保つことが出来ない妹、その妹の医療費のために探偵業をする元警官。

    カーティス:人間の姿に変異し、相棒となった賢い犬とFBIや邪悪な追手から逃げる少年(ミュータント)

    各々人物が暗い過去や困難な状況を抱えている。まだ誰一人出会ってはいない。
    下巻でどう結びつくのか、楽しみ。

    レイラニのパートが来ると、本当に今何について話をしているのかが追いづらくてかなり読む時に消耗した。例え話が長いのよ…

  • 休日の仕事で新幹線に乗った時に読み始める。この作家の本で、最初~中盤にかけては面白くなかったことがない。いくつもの登場人物が、それぞれの物語を生きている。上巻だけでは、まだ誰も交わっていない。下巻がすごく楽しみだ。

  • 三つの異なる物語が同時進行する。
    手足が不自由な少女レイラニは人殺しの義父を持ち、ジャンキーな母親とと共に暮らしている。おそらく自分も10歳の誕生日までには殺されると知りながら。
    そしてその隣のトレーラーハウスに叔母と共に住むミッキーは子どもの頃虐待を受け今は失業中の美女だ。
    レイラニと知り合い彼女の境遇に胸を痛める。
    私立探偵のノアは劣悪な家庭環境に育ち、妹は暴力を振るわれ脳に傷を負い話す事も感じる事もなく福祉施設でただ生きている。その妹の介護料を稼ぐためだけに生きているノア。
    みんな不幸。ここからの展開が楽しみ。
    https://ameblo.jp/harayou1223/entry-12757613547.html

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  •  クーンツの送るノンストップSF。
     とーってもクーンツっぽいです。

     おばのトレーラーハウスに身を寄せる女性、その隣家の障害を持つ少女、心に傷を抱えている私立探偵、そして謎の少年と犬。
     もう出てくる登場自分が皆とっても重いものを負ってます。
     だもんで「ウォッチャーズ」か、と思ったけど、あんなもんじゃない。つか、ウォッチャーズの三人(?)の主人公達はそれぞれに自己憐憫に浸れるぐらいの余裕があったけど、これの登場人物たちはもうぎりぎりでやってます。

     物語は、ハードに展開する少年と犬のパートと、一見平穏なのだけど通奏低音のような不気味さがついてまわる女性と隣家の少女のパート、そして私立探偵と、時間軸というか、時間の流れ方がパートで全然違うので、それだけでどきっとさせられる。
     しかも、この登場人物たちが、なかなか出会わないのだww

     うーん、どうなるんだよぉと、はらはらさせられ…。

     そして、とーーーってもクーンツらしいラスト。
     
     いやあ、面白かった。
     やっぱ、クーンツは面白いよ。
     でもって、なんだか昇華される。
     明日もお天気!って気分になる。

     ありがと、クーンツ。

  • 職探し中の美女、探偵、逃げる謎の少年の3人の視点で構成されてる。
    とにかく話にグイグイ引っ張られて行く。
    本全体がパワフルです。

  • 複数の話が一点に集約していくディーン・クーンツお得意の手法が光る作品。

  • 出だしから、面白い。こまっしゃくれた女の子がピカイチの存在感。

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