- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062760751
感想・レビュー・書評
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2020/11/10 84読了
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初の西村京太郎作品。色々と得るものやカルチャーショックがあった。
殺人事件があったのに、誰がどうやって行ったのか、その追求はかっちりとやらなくてもいいんだ。十津川が「こう思うんです」だけで小説は済ましているという所。
あと文体、いっそ十津川「」みたいなシナリオにしたら?
とも思わせるギリギリ小説の体裁を保とうとする文体。
が、これも途中からリズムになって麻薬的に体に馴染んでくるから不思議。
この長編を支えるのがダイイングメッセージ一本という所。
シンプルイズベスト。老若男女に受け入れられるだろう。
感想を総合すれば、とても読みやすくサラリと読めて、歴史のウンチクも学べて良かった。という満足感。
ベストセラーの秘密はこの辺にありそうだ。 -
五稜郭での新選組をモチーフにした話。
土方歳三に例えられていた人物が殺されたところから始まる。
五稜郭での幕府軍のことを知っていたら、物語の展開や犯人が想像できてしまう。
西村氏は新選組に特に思い入れはなさそう。 -
過去と現代をうまく絡ませた一冊。
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2008.6.13 1刷 ¥495
東京・四谷のウィークリィマンションで、ひとりの男性の刺殺体が発見された。床には<ゴリョウカクト>という血文字のダイイングメッセージが……。被害者はIT産業の技術者で、函館に新会社設立を計画する「函館新撰組」の中心人物だった。彼が遺した言葉の意味と事件の真相を、十津川は解き明かせるか。