ブラックペアン1988(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062765251

感想・レビュー・書評

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  • 2人の対極の医師の考え方。どちらも間違ってはいない。

  • 上下巻合わせてのレビュー

    続きが気になって一気読み。
    小説を読んでいる気がせず、身近で起きているかのよう。
    世良の成長が間接的に感じ取れ、次以降の物語がとても楽しみ。

  • それぞれ過去の話で、みんな若い。花房さんは世良さんが病院での初恋なのかな。下巻もどこまで踏み込んだところまで進むのか楽しみです。権太センセと藤原さんはここから始まったとか、速水センセは渡海さんタイプかなとか、色々行間を膨らませるのが楽しいです。

  • 高階病院長若き日の話。
    とはいえ、僕はまだ若き日の病院長の年齢にすら達してない。ま、作者もそうか。
    いろいろ踏まえて、面白い!今のところ、文句のつけようがない。

  • 田口・白鳥コンビに飽きてきた頃に読んだので、新鮮だった。主人公が代わるシリーズものっていいなぁと思った。

  • バチスタシリーズよりも1世代前の話です。あの人やこの人の若き頃の活躍が楽しいです。今すごい人って昔はやはりすごいんですね。物語の主人公にあたる世良は他の作品でも活躍しますよ。まずこの話から読んでおいた方がよさそうですね。下巻に続きます。

  • 若き日の高階講師。型破りな人だからこそ、あんな東城大病院を切り盛りできるんだろうなあ。速水・田口という名前が出て妙にニヤニヤ。

  • 11/10/4購入。すぐに下巻へ。

  • 下巻へ続く

  • 海堂先生の作品大好きである。

    さっくさく読めるじょ。

  • 読みやすかった。
    文字も大きいし、文も短いし。

  • おもしろかった。

    1988年頃の大学病院の医局の雰囲気を
    作者の経験談を素に書いているそうだ。

    田口・白鳥シリーズに登場する人物の
    若かりし頃の姿が散りばめられ、楽しめる作品と思う。

    手術シーンが多いが、
    リアルな表現で素人にも映像が浮かんでくるよう。

    さすが、医者の手によって書かれた作品だけあって説得力がある。
    続編も出ているようなので、そちらも読んでみたい。

  • 人にはそれぞれにドラマあるのだなぁ。
    一つの小説にもたくさんの登場人物がいて
    その一人ひとりにドラマがある。
    普通に生きてる社会でもそれぞれの人に
    生き様とドラマがあって
    みんな主役でみんな脇役だ。
    つくづく、この小説家はうまいと思う。
    クライマックスを最後に持ってくるところなど絶妙。
    あんなにいやらしい奴だと思っていたのに
    ブラックペアンの本当の意味を知る頃にはすっかり
    Dr.佐野のファンである。

  • 面白くて、テンポが良くて、あっという間に上巻を読み終えた。今のところ著者の作品にハズレなし。

  • 若き日の高階病院長がカッコいいです。主人公の世良もいい性格だと思います。
    現役の医者が書いているだけあって、用語は難しいですが手術シーン等に臨場感があり、読んでてハラハラします。
    お医者様も同じ人間なんだよなあ、と再認識。自分の手に人の命がかかっているというのはどれだけ怖いことなんだろう…。

  • とにかく読みやすい。手術の描写だとか専門用語が出てきてもさーっと読めちゃう。そして面白い。佐伯教授って高階さんの一代前の病院長だよね…?下巻も楽しみ。

  • 一九八八年、世はバブル景気の頂点。「神の手」をもつ佐伯教授が君臨する東城大学総合外科学教室に、帝華大の「ビッグマウス」高階講師が、新兵器を手みやげに送り込まれてきた。「スナイプAZ1988」を使えば、困難な食道癌の手術が簡単に行えるという。腕は立つが曲者の外科医・渡海が、この挑戦を受けて立つ。「チーム・バチスタの栄光」へと続く、原点。

  • 今のところイチオシ。
    医師としてのプライドや自負はどの方向に向かえば正しいのか。登場人物それぞれの方向があり、その上で下巻の佐伯教授に圧倒される。途切れるような終わり方もいい。

  • 「必要なら規則は変えろ。規則に囚われて命を失うことがあってはならない」
    「外科手術を容易にして、世の中に広げていく。わくわくしてきませんか?」
    「うすっぺらな優秀さなんて現場ではクソの役にも立たない」

  • 海堂氏のシリーズを読んでいる人も、そうでない人も面白く読めるかなと。

  • 高階さんが若い頃。この人後から狸になるけれど、このときはまだ、佐伯さんがいるからだろうか、随分と勢いがあるように思えた。あからさまな高階さんは、今の速水さんみたいで妙に格好いい。
    田口先生の血嫌いの原因は、渡海先生だったんだな………。意地悪そうにも見えるけれど、苦手は早いうちに分かった方が良かったのかもしれないと思う。

  • 下巻参照

  • 高階院長が高階講師だったころの話。
    バチスタシリーズからずっと前の話。
    黒崎教授も助教授で、田口と速水と島津も研修医として少し登場します。
    田口が内科医を目指したきっかけみたいな出来事も起こります。

    初めブラックペアンを使う意味が全くわからなかったけど、
    最後わかったとき、感動とゆーか納得とゆーか佐伯教授の「医者としての責任」を感じました。
    キャラが濃い登場人物と早い展開、
    このおもしろさと充実感はバチスタシリーズ以上かも。
    主人公世良くんや曲者・渡海と高階のキャラがいいです。
    ただ、上下巻にしなくてもよかった気がする。

  • バチスタのドラマにハマったのが切欠で、速水先生や白鳥さん目当てで
    購入に至った次第ですが、本作に速水先生は学生としてチラっとしか登場せず
    大した活躍はなかったのは残念だったものの、小説自体は凄く面白かったです。
    最後まで次なる展開にドキドキしながら夢中でページを捲り続けました。

    医療現場に携わる医師たちの極限状態での、患者の生死の狭間と向き合う戦い。
    命を預けられる立場として、救うだけの技術と知識を持つ者として
    医師の行動や言動には大きな責任が付き纏う。

    怪我や病を治癒し、患者とその家族に安息と幸福を与え命を救うという遣り甲斐ある素晴らしい仕事。
    けれどもその一方で、自分の些細なミスで人を殺めてしまう可能性も孕んでいるとても恐ろしい仕事。
    そんな恐怖と日々戦いつつも、医療という仕事に従事している、世間の医療現場に携わる人々。

    本作を通じてその現状をほんの少し垣間見る事が出来
    改めて医療に携わる人々の苦労や偉大さを思い知った気がしました。

    患者とその家族から一縷の望みを託される医師。
    それはとても大きなプレッシャーとなっている筈。
    幾ら医学の知識があるといえども、医師だって人間であって神ではない。
    「完全」なんて有り得なくて、必ず助かるという保証なんてできない。
    救えない患者だって出てくるのは至極当然の事。

    感謝こそされども、それを責める事なんて誰にも出来ない筈なのに
    中には心ない人達も居て、時として医師を責めて追い詰める事すらある。


    最近は『バチスタ~』や『救命病棟24時』等、医療現場にスポットを当てた
    ドラマや映画等が増え、目にする機会が多くなってきました。

    それらを見る度、患者という立場となる私達は
    助けろ助けろと一方的に求めてばかりではなく、
    もっと積極的に医療現場の人々の置かれている状況を理解しなくてはいけないと痛感させられます。

  • 上下巻まとめての感想。
    平均的な技術で手術の成功をなせるようなシステム作りを目指す北米スタイルと、高い技術を持った少人数の面々に依存した職人的な日本のスタイルとの対照が、医療関連以外の業界でも当てはまるんじゃないかなぁってことで、興味深い内容だった。
    そのテーマ自体に対しても、どちらにも一長一短があるということを指摘していた部分にも納得がいった。
    それとは別に、登場人物等のストーリー自体も、「チーム・バチスタの栄光」に出てくる面々の若かれし時代が描かれていて面白かった。

  • 医療関係者のわたしでも面白い医療エンターテイメント。
    下巻にもレビュー書きます。

  • 祝!!海堂尊さん完全復活!!
    バチスタ以来のおもしろさ♪
    ホントに良かったですね~
    オススメです!!

    注)本作を読まれる前にこれまでの作品を読まれることを強くオススメします!単独で読まれるよりもおもしろさが倍増しますよ♪

  • 一九八八年、世はバブル景気の頂点。「神の手」をもつ佐伯教授が君臨する東城大学総合外科学教室に、帝華大の「ビッグマウス」高階講師が、新兵器を手土産に送り込まれてきた。「スナイプ AZ1988」を使えば、困難な食道癌の手術が簡単に行えるという。腕は立つが曲者の外科医・渡海が、この挑戦を受けて立つ。

  • 『チーム・バチスタの栄光』の時の高階病院長がまだ若かった頃の話。
    主人公は、全然違う人だけど、さすが海堂ワールド!と言う感じで、話に引き込まれる。

  • 高校入学、大学入学、社会人になったとき、
    大人の階段駆け上がるときに読むと………
    何かつかめるかもって感じの物語。

    一押しです!!

著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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