- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062765381
感想・レビュー・書評
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男と女が手を組んで、悪を企てる。
途中から目で追ってるだけになって、よくわからなくなった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
う~ん。女性が主人公の作品の方が「うん!」とくる感じです。好みの問題かもしれないけれど…
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さりげなく性悪説。霊媒師の少年に対する最後の言葉が素敵で大笑い。
この作者、タイトルと装丁があまりうまくなくて、損しているような気がする。 -
2013 7/3
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タイトルとこの表紙にひかれ、読んでみることに。
ん、このタイトルは大げさすぎないか。
もっと身近ないたずらや悪さの短編集かと思いきや、詐欺師の話し。
さすが、女性著者はテンポ良くリズムがある。 -
平安寿子のこの小説は、単行本で読んでいる。たしか表紙カバーは黒く、腹黒そうな感じだった。図書室をぶらぶらとしていて、久しぶりにタイラ節を読みたくなって借りてくる。表紙カバーが単行本とまた全然ちがう。
口八丁手八丁のインチキセールスマン・檜垣。「欲が深くてあさはかな女心を手玉にとって、原価理の低い粗悪品を売りつけたときの快感は、いってみれば暑い日に飲む生ビールだ」(p.21)と言ってのけられるタマだ。転職を繰り返しながら、懐が寂しくなったらやるのは直販業者のセールスマン。頭がよくて、弁が立って、そのうえ好感をもたれるハンサム顔だ。
この檜垣と、旧友・時任の愛人らしき畑中里奈がタッグを組んで、自称トラブル・コーディネーターとして地道なカツアゲをしてまわる。「金が天下を回るから」に始まり、「カエサルのものはカエサルに」までの6章で書かれているのは、檜垣と里奈が、小市民のもめごと調整に首をつっこんで、回る金の上前をはねる仕事の話。
立て板に水のような檜垣の弁舌や、小市民のもめごとの展開が、また読んでもやはりおかしい。
文庫解説には、平安寿子があるインタヴューでこんなことを答えている、と引いてある。
▼"私は、人間は他人によってしか世界が開かれないし、他人と出会うことでしか成長できないと思っている"(p.328)
そのインタヴューは、たぶんこれだろう。
http://books.rakuten.co.jp/event/book/interview/taira_a/
3度か4度くらい読んだ『グッドラックららばい』を、むくむくとまた読みたくなるのだった。
(2/3了) -
タイトルに惹かれて読んでみたけど、思ったよりも悪いことでもなかったような。騙しの手口は面白いんだけどなぁ。
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健康グッズからオカルト商品まで、ありとあらゆるものを売り込む訪問営業マンの主人公が、後ろ暗いところのあるターゲットを脅して小金を巻き上げていく。
「足がつかないよう、取り過ぎない」のを信条として、ちまちま稼ぐため、無理をしない。
相手がやり手の場合には少ない額でも引き下がる慎重さ。
脅し脅されの頭脳戦はそこそこ面白いが、全体としてストーリー性は薄く、最後の締めなどももう一つ。 -
世の中の隙間を埋める小悪事特集w。
中に登場する「ナイジェリアの手紙」っていうのは類似品を実際受け取ったことがある。某国で最近亡くなった大富豪の遺産継承者候補があなたと同姓である、きっと関係者だから名乗り出て下さいというものだ。皆さんも気をつけてw。 -
ピカレスクというからどんな凄まじい悪党が出てくるのかと思ったら、小市民的でちゃちなゆすりばかりしている男が主人公でちょっと拍子抜けした。
それでも平さんの筆致は例によって鮮やかで、ついつい読まされてしまう。
読んでいるうちにだんだん、檜垣が嫌じゃなくなっていった。読み終わった時には、ある種の潔さすら感じ始めていた。ここまで徹頭徹尾自分の欲求に正直だと、かえって清々しいとすら思える。
騙しのテクニックの勉強にもなったかな。私自身はどっちかというとカモになる方の人間だと思うから。
相棒の畑中里奈も不思議な女だが、ベタベタクニャクニャしてないところが好感がもてる。たしかに「スパイ大作戦」だ。
読んだ直後より、しばらくしてからのほうがじわじわと面白さが広がってくる。 -
120115
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2011/10/13
マクドナルド -
つまんない!というほどではないし、いつもの軽妙洒脱なセリフ回しは安心して読める。
ただ、どうもキレが悪くて。
つながりがあったり悪党がちょっとかわいかったりリアリティも優しさもたっぷりなのに、
うーん、どうも。
悪くない。でも、勧められない。
うーん。微妙な感じ。
奥歯に物が挟まったような、って、こんな? -
オチが弱いざんす。
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連作短編なので、1つ1つを割りとサラッと読めました。
今1つ、「おもしろい!!」と手放しでは言えず。
トラブル・コーディネーターね、なるほどうまいこと言うな。
実際にこんな仕事しようと企んでる人もいるかも。 -
「あなたにもできる悪いこと」
先月のチャリティ古本市で購入した作品。
表紙の小さな子どもが「いひひ」…と言わんばかりの顔が可愛くて。笑
テンポ良くさらっと読める内容になっています -
最後が微妙に恋愛に
発展w!
びっくり
世の中にいそうな
ほんと恐喝屋?
でもそこまで悪くない
人で面白いほうかと -
口先一つで世間を渡り歩く男と、掴めない無愛想な女の二人組が、ちょっと後ろ暗いものを抱えた人間をゆすって小遣い稼ぎするお話。登場人物の全てが小憎らしいんだけど、どこか愛嬌があるんですよね。不思議だなぁ
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クライムノベル、ピカレスク、という言葉にあまりとらわれない方がいいかもしれません。多少危ない橋は渡りますが、カツアゲ被害者もこれですむなら、くらいなもの。度胸や臨機応変な話術を持ってるし、リスクや自分の程度を見極めるだけの目もあるし、まぁ能力を生かしたお仕事と言えなくもない。自分の好きなものありきで行こうという平さんらしい前向きさは十分に楽しめましたが、檜垣の喋りが行き過ぎなのと、スムーズに交渉していっちゃうのとが気になります。私だったら出さないな、と思うのは騙されても気づかないからなのか…。