ULTIMATE MYSTERY 究極のミステリー、ここにあり ミステリー傑作選 (講談社文庫)
- 講談社 (2010年4月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062766371
作品紹介・あらすじ
独り暮らしの女性がマンションから落下して死亡した。女性の部屋には凶器と思われる鍋が転がっていた。警視庁捜査一課の内海薫は、女性の独特の勘で犯人を推理し、湯川学に接触するが…。人気の「ガリレオシリーズ」より「落下る」(東野圭吾)。今をときめく八人の名手による、極めつきのミステリー短編集。
感想・レビュー・書評
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ガリレオシリーズ途中まで読んでてどこまで読んだかわからなくなってしまったのでまた最初から読み直したい。帯の通りハズレなしで全部楽しめた。
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「未来へ踏み出す足」石持浅海さんのが面白かった。平和的な(舞台は平和じゃないけど)ミステリ。
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8人の作家の短編アンソロジー。さくさく読む感じ。何故か学生に戻った気分になりました。ミステリに憧れて本を読み漁る青い感覚。
米澤穂信さん「心あたりのある者は」なんて、読んでて主人公の語り口が青くって、照れちゃう。青春ミステリだそうな。 -
8編のうち5編が読んだことある作者で割と好きな人ばかりなので安心して借りてきた。
解説見るとすでに単行本化されてるものの中から選りすぐったみたいで、5編中4編元単行本読んでた(笑)
割と好きな作者だから大体読んでるよね、当然。
しかし読んでるはずなのに、あーあれか、とわかったのは2編だけという……(^_^;)
えーと、もしかして読んでなかったのか?いや読んだけど忘れてるんだろうな、と遠い目をする私でした。
解説 / 香山 二三郎
カバー装画 / 木脇 哲治
カバーデザイン / 本山 吉晴
所収 / 『ガリレオの苦悩』文藝春秋、『シートン(探偵)動物記』光文社文庫、『顔のない敵』光文社文庫、『遠回りする雛』角川書店、『ただいま』光文社、『二枚舌は極楽へ行く』双葉文庫、『カフェ・コッペリア』早川書房、『ホームシックシアター』実業之日本社。 -
独り暮らしの女性がマンションから落下して死亡した。女性の部屋には凶器と思われる鍋が転がっていた。警視庁捜査一課の内海薫は、女性の独特の勘で犯人を推理し、湯川学に接触するが…。人気の「ガリレオシリーズ」より「落下る」(東野圭吾)。今をときめく八人の名手による、極めつきのミステリー短編集。 (「BOOK」データベースより)
落下 (おち) る(東野圭吾・著)
熊王ジャック(柳広司・著)
未来へ踏み出す足(石持浅海・著)
心あたりのある者は(米澤穂信・著)
あなたに会いたくて(不知火京介・著)
ラスト・セッション(蒼井上鷹・著)
エクステ効果(菅浩江・著)
ホームシックシアター(春口裕子・著)
これも入院の時持っていったんですが、まったく手付かず。
長期入院ならともかく、術後4・5日で退院するような入院では読書はそんなにできないと悟りました。
でも前回の入院ではかなり読んだような気がするんだけどなあ。
ちょっと物足りない感じがしましたが、そこがまたいいのかも。
個々の感想を書くと長くなるし、私も大変なので(笑)、割愛。
日常に潜む恐怖的な作品が、ぞくぞくして怖かった。
「落下る」はいかにもガリレオっぽく、またあの事件が湯川先生をひどく苦しませているのだなあと思いました。 -
色々な傑作ミステリーが並んで、楽しかったです。不知火さんの作品がとても印象的でした。
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目次
1.落下る…東野圭吾
2.熊王ジャック…柳広司
3.未来へ踏み出す足…石持浅海
4.心あたりのある者は…米澤穂信
5.あなたに会いたくて…不知火京介
6.ラスト・セッション…蒼井上鷹
7.エクステ効果…菅浩江
8.ホームシックシアター…春口裕子
3.5.7.未読
1.ガリレオシリーズ
内海が湯川を紹介してもらう件があるので第一作か?飛び降り事件の真相に迫るためトリックを見破ろうとするが…
2.かのシートン先生登場。狩りにきていた貴族の跡取りを熊が狙う!?事件と交錯して語られる熊の習性が鍵になるか。
4.古典部シリーズ
放課後に突如流れた校内放送をめぐって繰り広げられる推理ゲーム。調査は皆無、推測だけの展開に日常色が強いが、キャラクターと物語のベースが気になる一作。
6.セッションは通常複数で成り立つもの。それを覆すステージを一人でやってのけた直後に死体となって発見されてしまう。死の真相とタイトルのダブルミーニングに驚く。
8.展開が読みやすかったのは、身に覚えがあったり(怖)私も結構気になる方。ふと愛人もかなりの鍵だったのでは?なんて最後の最後で思う。 -
トップバッターは売れっ子作者の「落下る(東野圭吾)」。容疑者X色が濃いので好みが分かれるだろうが、無難な作品。
続く「熊王ジャック(柳広司)」はミステリーとしては面白くないものの、ほのぼのと温かい感じが良い。次の作品もミステリーというよりは、地雷除去作業中のあったかストーリー「未来へ踏み出す足(石持浅海)」。
なんか意味がさっぱりと分からない(きっとほかの作品の連続性を重んじているんだろう)「心あたりのある者は(米沢穂信)」で少しがっかりして、「あなたに会いたくて(不知火京介)」へと進む。これも盲人という設定をフル活用した心温まるというか、切ないストーリー。
ジャズ演奏と兄弟を描く「ラスト・セッション(蒼井上鷹)」はラスト真相部分が泣かせるひねった上質ミステリー。ヘアサロン系は男には現実味がない「エクステ効果(菅浩江)」で少し休憩し、最終話「ホームシックシアター(春口裕子)」にたどり着くが、さっぱりダメな読後感。
ということで、切れ味は悪いけれど、総じてさらさら読めるミステリー集かな。 -
ミステリアンソロジー。
タイトルに誤りなく、面白い作品が多かった。
以下が印象に残った作品。知っている作家さんでもいつもと違う印象だった。
・熊王ジャック/柳広司
・あなたに会いたくて/不知火京介
・ラスト・セッション/蒼井上鷹
・エクステ効果/菅浩江
にしても……キャラクターシリーズモノの短編を1つ取り出されてもあんまり楽しめないもんだなぁ……。
いつか、シリーズを除外した新作短編だけを集めたものを読んでみたい(けど、購買層が難しいのかな)。