だから、僕は学校へ行く! (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062767477

作品紹介・あらすじ

「僕は恵まれていた。だからこそ、今度は僕自身が、社会のために、子どもたちのために、その力を還元していく番なのではないだろうか」。ベストセラー『五体不満足』の著者が、教育委員会の非常勤職員として子どもと向き合い、やがて教師となるまでの胸の内を綴る。学校と教育に関わるすべての人の必読書。

感想・レビュー・書評

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  • 『だいじょうぶ3組』や『五体不満足』等を書かれた乙武さんの、
    教育支援サポーターを経て、小学校の先生になるまでのエッセー、でしょうか。

    教職の資格を取ったのは卒業されてから通信教育でとのこと、
    科目履修生ですらヒイヒイ言ってる自分からすれば、凄いなぁ、、と思います。

     「社会のために、子供たちのために、その力を還元していく番」

    何かを学ぶというコトの理由の一つには、これがあると思います。

     「地域で子どもたちを育てる」

    自分の手が届く範囲に少し、気配りをすればまた変わってくるのでしょうか。
    何かを教えて育むというコトは、決して一人ではできないのだと、感じます。

     「教育はね…最後は人柄、人間性だから」

    この後、先生時代の実体験は『だいじょうぶ3組』との形でも昇華されていますが、
    その中でも述べられている通りに、現実では全てが大団円ではなかったようです。

    それでも「教える」というコトは考えていく必要があると、
    それも可能な限りに「学ぶ」というコトと相乗効果が出るように、と感じました。

    自分に照らし合わせると、、やはり何かを考えてしまいます。

  • 教育の問題について触れることのできる一冊。

    批判ではなく連携を!というくだりが印象的でした。
    そうですよね。批判している時間があるのなら、力を合わせて問題と向き合っていきたいですね。

    乙武さんの、まっすぐにものごとと向き合っていかれる姿勢に、とても励まされました。
    「だいじょうぶ、3組」を読みたくなりました。

  • 2010年刊行。本書に書かれる著者の意見をそのまま受け止めることのできない自分がいる。それは理想論にすぎないのだ、と…。しかし、それは、自分が悪しき「大人」と揶揄されることを意味するのだろう。加えて、本書の第7話を書ききった著者に羨望とも言える感覚を持ってしまう。ただ、そう思うがゆえに、著者のことを、ここまで真っ直ぐに育て、見守った彼の御両親に心からの賛辞を送りたい。自戒をこめてではあるが…。教師目線と学生(特に弱者の)目線を併せ持ち、理想を思い起こさせる意味でも間違いなく良書である。

  • 物事の善悪を教えるべき時に、他人の目を持ち出すのはルール違反。子供たちも自然とそれを気にするようになる。

  • 五体不満足の著者として有名な乙武洋匡さんの、貴重な経験が綴られた一冊。
    ご自分の時代とのギャップや、子供とどう向き合うべきかなど、教育にまつわる問題や課題に深く切り込んだ内容にこのままでいいはずがない、一人一人が考えて行かなければならないと痛感させられた。

  • 20130506
    我が子も小学生になり、現状の教育現場は難しいことがたくさんあると感じる。
    今、体罰はかなり問題視されている。
    一概に悪い、反対と私は言えない。
    子育ての虐待につながる部分もあると思う。
    親も先生ももっと子供達と触れ合う話し合う機会が必要なのでは。
    そして、何よりも相談相手がいて、話を聞いてもらえるかどうか。

    「暗くたっていいじゃない」
    明るいことが正しいとは限らない。
    個性、乙武さんの本を読むとよく出てくる言葉。
    性格も個性。
    みんな一緒じゃつまらない。

  • 正直な、まっすぐな人なんだな。いろんなことを考えるきっかけにします。今更、いや、今、今しかないでしょっ(笑)。

  • 乙武さんが、教育の現場に携わり、その胸のうちを綴った本。乙武さんの素直でフラットな感情で書かれている現場への思いが、読んでいて心地よい。

  • 乙武洋匡さんが教育現場で見たことを書いた作品。学力についてや今問題になっているいじめについてなど、学校での現状がよくわかる。

  • 乙武さんはどうも好きになれない。
    課題図書として出されたので読んだが、結局レポートできなかった。
    賛否論を書く必要はないが。
    彼から学べること、という課題。

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著者プロフィール

1976年東京都生まれ。早稲田大学在学中に出版した『五体不満足』(講談社)が600万部のベストセラーに。卒業後はスポーツライターとして活躍。その後、教育に強い関心を抱き、新宿区教育委員会非常勤職員「子どもの生き方パートナー」、杉並区立杉並第四小学校教諭を経て、2013年2月には東京都教育委員に就任。教員時代の経験をもとに書いた初の小説『だいじょうぶ3組』(講談社)は映画化され、自身も出演。現在は、執筆、講演活動のほか、インターネットテレビ「AbemaTV」の報道番組『AbemaPrime』の水曜MCとしても活躍している。『自分を愛する力』、『車輪の上』(以上、講談社)、『ただいま、日本』(扶桑社)、『ヒゲとナプキン』(小学館)など著書多数。

「2021年 『だから、みんなちがっていい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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