やつらを高く吊せ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.15
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本棚登録 : 165
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062769679

作品紹介・あらすじ

24時間、命懸け!
秘密を知るためなら、おれは地獄にでも行く。

後ろ暗いスキャンダルの匂いに激しく欲情する情報屋の「おれ」は、今日も強烈な快感を求めて愛車ポルシェをぶっ飛ばす。非情な金貸しに手綱を握られ、淫らな女子高生に翻弄されながらも、アンダーグラウンドを彷徨う「おれ」の覗き屋魂は、政財界の大物たちを虎視眈々と狙い続けるのだった。疾走する連作全6編。

感想・レビュー・書評

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  • なんでもありの一冊
    他人の秘密を知りたいだけの主人と
    それを利用する金貸し
    欲望のままに行動する女子高生

    不夜城では切なさや愛を感じたけれど
    今作ではとにかく欲望のままに突き進んでいく




  • なんでもありのおっ立ちストーリー。笑笑

    バブルで沸きに沸いた東京で、秘密狂いの男と女子高生が繰り広げるなんでもありの世界。

    ミステリーとかよりアクションに近いかな。

    どんどん疾走するスピード感にビュンビュン振り回されるし、かなりの秘密を暴きまくる割には、そんなこともあるよねーと覚めた目で見続ける相方の女子高生もまたスピード加速に加担してくれます。

    いちいち事件を掘り下げない。

    秘密ぶん回して、車ぶん回して、女ぶん回してビュンビュン唸らせるそんな疾走し続ける話。

    もう止まれない。止まらない。退屈な毎日にブスッと薬飛ばしてくれます。

  • 2009.1.23
    「命なんかいらねぇ」

    スキャンダルハンターの主人公は非情な金貸しとSEX中毒の女子高生に振り回され、愛車のポルシェと度胸を武器に政界財界の裏情報を探る。

  • 愛車のポルシェを疾走させ、出歯亀栃尾が叫ぶDriiiiive!!!
    秘密を覗く事に快感を得る主人公がひょんな事から肉体関係を持った淫乱女子高生高木舞を相方に他人の秘密をあばく。スケベで品のない最高の娯楽小説。

  • ノワールでありつつ軽妙な文体、己の衝動にまっすぐな変態達の描き出す世界。面白すぎる。連作小説なので、まとまりがありつつ、一話完結的に一章一章進んでいく。このフルスロットル感はあまりの突き抜けた感じに時折笑いさえ催す。いろんな意味で面白い作品だった。

  • 短編で読みやすくはあるけれど。
    誰一人主人公に共感できないうえ、ぐいぐい引き込まれるような感じもなく。
    スキャンダラスな内容や人間の腐敗臭で読ませるところが
    売りな小説。

  • 連続短編小説なるジャンルなんですねー。さくさく読めました。出歯亀気質はなんとなくわかる気がする。

  • 惰性で読んでる馳星周。
    結構馬鹿っぽくて良かったけど。

  • Dri i i i i i ve!!
    横書きだと変だが(笑)とにかくノリのよい面白い連作短編だった。
    主人公は他人のスキャンダル好き。しかもそれを知ることで激しく欲情する変態(笑)。自慢のポルシェでDri i i i i i v e!! このフレーズが文章に実に多く出てくる。
    馳ノワールらしく、SEXにドラッグ、そして暴力・・・なぜかそんな小説に強く惹かれる。。。
    僕も変態か??(笑)

  • これでこそ馳 星周。

    この世で一番怖いのは人間の欲望ですよ、っていうメッセージ(?)が逆に爽快感を生む。

    珍しくハッピーエンド。続編が読みたい。

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著者プロフィール

1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。出版社勤務を経てフリーライターになる。96年『不夜城』で小説家としてデビュー。翌年に同作品で第18回吉川英治文学新人賞、98年に『鎮魂歌(レクイエム)不夜城2』で第51回日本推理作家協会賞、99年に『漂流街』で第1回大藪春彦賞を受賞。2020年、『少年と犬』で第163回直木賞受賞した。著者多数。

「2022年 『煉獄の使徒 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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