アカネちゃんの涙の海 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062771580

感想・レビュー・書評

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  • 子どもの時に読んでると
    分からなかっただろうなという事が
    大人になって読むと
    そういう事かと分かる

    周りによいサポーターがいれば
    意外に子どもは逞しく
    育っていたりする

    ブックオフ一宮妙興寺店にて取り寄せ

  • 作者が夫と別れ、夫の死を子どもたちに伝える童話である。

  • 今までの中で一番衝撃的でした。
    児童文学でありながら戦争、核兵器、離婚、いじめ、死についてふれています。アカネちゃんやモモちゃんの視点でみたそれらの問題はより切実に感じられました。

  •  人の「死」だとか、「離婚」「戦争」について、触れているというスゴイ童話ですねw 文章の表現が、とてもやさしくてあたたかみにあふれていて、読んでいると心がキレイになる気がします。

  • 子供の頃の私は、「ちいさいアカネちゃん」までしか読んでいなかったように思う。それ以降の2冊が出版される前に、たぶん私の読書の範囲が少し大人の方にずれていて、童話を読む年代ではなかったのではないかと思う。そして、「ちいさいアカネちゃん」を読んだときに、物語の中心が、モモちゃんからアカネちゃんにシフトしたことをなんとなく感じていた、のかな。

    私が読みたいのは、アカネちゃんじゃなくて、モモちゃんのお話なんだよ!と思った記憶がうっすらとある。

    だからたぶん、このシリーズのラスト2冊(この文庫に収められている2冊分)は、読んだ記憶はあるけれど、あまり強い印象が私の中に作られていない。

    戦争とか核実験とか。とても重要で大切なテーマで、アカネちゃんやモモちゃんやママの間で本当にやりとりのあった内容だろうと思うのですが、そんな難しい話をするまで成長するなんて。だって、この文庫3冊目の冒頭では、アカネちゃんはまだ「あかちゃんのうち」に通っているんですよ。なのにあれっと思う間に1年生になってしまうのです。時間の流れにおいていかれたような気持ちになってしまいます。

    今回読んで、一番強く印象に残ったのは、「モモちゃんの涙の海」の章でした。確かに、ママとパパの離婚話(のたぶん前)から、モモちゃんはいっぱいいっぱいいろんなことを感じて、いっぱいいっぱい我慢していたに違いないのです。強いモモちゃん、元気なモモちゃん、アカネちゃん対してはちょっぴりいばりんぼのおねえちゃんのモモちゃん。そんなことに私は気を取られて、モモちゃんの本当の気持ちに、ここを読むまで気づいてあげられずにいたのかもしれません。

    文庫本の、たった3ページ。かなしくて、さみしくて、でも強くて、とてもとてもきれいな3ページだと思います。

  • 積読状態だったのですが、読み終わりました。子供向け、でもあるのかもしれないけれども、これはお母さん向けだと思いました。子育てしてるお母さんが読むと、勇気づけられる話が多いなぁと。そして、少しお子さんが大きくなったら、読んであげたらいいんじゃないかなぁと思いました。子どもが、世界をどんな風に見ているのか、小さな出来事が大冒険だったり、何時の間にか夢の世界に迷い込んでいたり、子どもの空想の力ってほんとに素晴らしいのですね!

  • おうちにひっそりと一生置いておきたい本です。

著者プロフィール

1926年、東京生まれ。1944年頃より童話を書きはじめ、1956年、信州へ民話の探訪に入り、『龍の子太郎』(講談社)に結実、国際アンデルセン賞優良賞を受ける。以来、民話に魅せられ創作と共に生涯の仕事となる。日本民話の会の設立にかかわり、松谷みよ子民話研究室を主宰。著書に『女川・雄勝の民話』(国土社)『日本の昔話』『日本の伝説』『昔話一二ヶ月』『民話の世界』(共に講談社)『現代民俗考』8巻(立風書房)など。

「1993年 『狐をめぐる世間話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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