- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062773133
作品紹介・あらすじ
江戸の下屋敷におわす藩主の愛妾和泉ノ方。閉ざされた書物蔵で御広敷番が絶命した。不祥事をおそれ和泉ノ方は"密室破り"を我らに命じる。一方、利権を握る銀山奉行の横暴に手を焼く国許では、ぶきみなわらべ歌どおりに殺しが続くと囁かれ!?大胆不敵なミステリ時代小説。文庫書下ろし。
感想・レビュー・書評
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時代小説にまさかのガチガチ本格ミステリーがはいってくるとは!嬉しいかぎり!!
この質でたくさん書いてほしいですね〜
ぜひ〜詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
色々入ってる
密室、見立て、叙述
だが、それがいい -
時代小説とバカミス、メタミスを融合した変な小説。
密室を偽造する話、わらべ歌の見立殺人、館ものの屋形船(これ他のバカミスでもあったなぁ)、そしてアレです。
アンフェアだと怒る人、楽しめる人がいるかと思いますが、第三章の後、とんでもなく変なタイミングで「読者への挑戦状」が入るのが最高に笑えます。
そして、第四章は「違う違うそうじゃない、それはそういうふうに使うものじゃないー」と始まるのです。伝わりにくいけど、ここが最高なのです。 -
時代ものでわらべ歌の見立て殺人あり、密室トリックあり、どんでん返しあり、そして時々メタいユーモア・ミステリでもある。1冊でてんこ盛りな面白さだった。
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そもそも密室で死んだ男を殺人として証明しろ、という初っ端の展開が笑えます。でもちゃんと時代小説でちゃんと本格ミステリで…だけど途中であら!これ好き♪のメタ展開。そこでのやり取りがまた楽しいのです。他にも見立てとか館とかアリバイとかぎゅうぎゅうと詰まってます。そして最後にダメ押しが来て力が抜けました。言われてみればあれもこれも伏線じゃないか。落ち着く先がそれとは、絶対誰も思わないでしょう。壁投げ本?いやいや本格好きな私ですが十分楽しみました。
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これはねー(笑)
面白かったですよ。
時代もので、ミステリーで。
密室? 見立て殺人?
トリックもダイナミック。
私は最後の最後まで、●●トリックには一切気がつきませんでした。
いやー、参ったな。
面白かったです。 -
バカバカしいけど真面目に作ってあった。
息抜きによいかも。
これはこれでありかと。
パロディ元の古典を読んでみたくなった。