デパートへ行こう! (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 1612
感想 : 180
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  • Amazon.co.jp ・本 (486ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062773225

作品紹介・あらすじ

そこに夢はつまってますか?
深夜のデパートで展開される、悲喜劇。
ホロリとしてください。

明かりの消えた真夜中のデパートにうごめく人影。その日に限って、なぜか居場所をなくした人々が集まってくる。よからぬ企みを抱く女性店員。生きる希望をなくした中年男。訳あり家出の高校生カップル。道を踏み外した元刑事……。悩める人々がつどう時、奇跡の一夜が訪れる。感涙必至の傑作、ここに登場!

感想・レビュー・書評

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  • デパートか…
    小さい頃は、屋上で乗り物とか、ゲームとかあって、子供が楽しく遊んでた。
    まぁ、その一人なんやけど。
    良く連れてって貰ったのは、高島屋(京都)。
    遊んだ後は、食堂でご飯なんやけど、お子様ランチが定番なのに、私は何故か焼き飯。何故かは、自分でも謎。
    帰りは、地下でロールパンにミンチとかはさんだのがあって、それを買って、家で食べるのが楽しみやったなぁ…

    この作品でも
    デパートの色んな想いで
     最後の場所に選ぶ人
     ものパクろうと画策する人
     やけくそ気味な若いカップル
     銃持ってる訳ありな人
     何か訳ありな警備員
     創業家ってだけで祭り上げられた社長

    などなど
    が集まる。
    しかも、夜中に。
    どんな、セキュリティやねん!って気はするけどね 笑

    『グランド・ホテル形式』っていうねんな。一箇所に色んな人が集まって、事件を起こすような感じ。
    「777」とか「マスカレードシリーズ」とかもそれになるんかな?

    結構、訳ありな人らが、それぞれ、バラバラに集まって来てるんやけど、気づくとそれぞれが繋がって…
    そう、上手く繋がっていくのか?って話はあるけど、それは置いといて、なかなか面白い。
    作品の中にも書いてあったけど、昔、よくあったデパートの屋上の怪獣ショーを彷彿させる。
    ラストステージは、その通り、みんな屋上で、解決!
    怪獣ショーなんで、結果はええ感じに終わる!
    この作家さん、あんまり読んでないけど、面白いかも?
    また、増えて行く〜(^◇^;)



    ミニシアターで、
     『人間の境界』
    って映画観て来た。
    国境越えるとか、何か悲惨な状況やけど、日本人って、島国やから、イマイチ、国境ってピンと来ない。内容は理解するけど、実感が…
    一歩先が、お隣の国とかないしね。
    今今も、自分たちの故郷を捨て、苦労して、国境越えて生きる道を選択する人がいっぱいいる。
    平和ボケした自分が嫌になりそう^^;

    • ultraman719さん
      ハゲたおっちゃんでも、ええかも?w
      ハゲたおっちゃんでも、ええかも?w
      2024/05/12
    • 1Q84O1さん
      まだ、ハゲてない!
      まだ、ハゲてない!
      2024/05/12
    • ultraman719さん
      前の画像、坊主やったのに…
      前の画像、坊主やったのに…
      2024/05/13
  • タイトルからドタバタ喜劇かと思いきや・・・
    ストーリーも斬新でした。
    だから?どうした?って言う落とし所も面白かったです。

  • 色々な事情を抱えた人たちがなぜか深夜のデパートにやってきてそれぞれの計画を実行しようとする。1人のつもりが何人もの人たちと出くわして計画が狂い出す。上手くいかない日々の怒り、悲しみ。それを逆転しようとする計画。そしてデパート側の人たちのデパートに対する思い。高級志向のデパートが苦境に立たされ取り残されていこうとしているなかなんとか立て直そうとすること。歴史があるからこそできること、まだまだ希望があるんだと思わせてくれること。明日からもまたなんとかやっていこうと感じさせてくれる。

  • 入れ替わり立ち代わり…物語の根幹にあるはずの『事件』については、結局よくわからなかった。「ドミノ」に似た雰囲気。でも登場人物がずーっと少ないはずなのに、なんだかごちゃごちゃ。こういうのは、名前が覚えられないから、人物一覧がないとな。
    2012/10/24読了

  • パズルがひとつひとつ噛み合っていく快感。最後の1ピースが大きすぎてびっくり!!でも気持ちよかった〜!最高!

  • 色々な理由を抱えてデパートに集まってきた人たち。
    それらの人々が織りなす、一晩限りの事件・事件・事件。
    昔のデパートは、子供の視点だからかもしれないが、今より素晴らしいところに見えたのは、この本の登場人物と同じ気持ちだ。
    また、あちらこちらに親子というか家族の絆のつながりが見えてくるのも、この本のテーマとなっている。
    読後は爽やかな気分になれる。このあとデパートがどうなったのか気にしない限り。

  • *明かりの消えた真夜中のデパートにうごめく人影。その日に限って、なぜか居場所をなくした人々が集まってくる。よからぬ企みを抱く女性店員。生きる希望をなくした中年男。訳あり家出の高校生カップル。道を踏み外した元刑事……。悩める人々がつどう時、奇跡の一夜が訪れる。感涙必至の傑作、ここに登場! *

    牧歌的な内容かと思いきや、意外に問題を抱えた人々のストーリーが繰り広げられ、ドタバタしながらも収束か、と楽しく読んでいたら…こう来ましたか!! やられました。号泣です。色々突込みどころもありますが、この結末を読めただけでも満足。

  • 解説にあるとおり、途中から加速的に引き込まれていった。わかりやすさは若者向けなのかもしれないが、こういうテンポ良い展開の小説を読むと楽しいと知る。多くの登場人物視点でころころと切り替わるも、戸惑いはまったくなく読みやすかったのもよかった。

  •  深夜の老舗デパートに、何やら怪しい輩が集まり、絡み合い、繋がっていく。それも、絶妙なタイミングで。 
     騒がしいが、決してドタバタ劇ではなく、緻密に計算し、構成されたストーリー。よくもまあ、考えつくもんだ。

  • 夢いっぱいのデパートとは、ちょっと違った内容。楽しく読めるのではない感じでした。

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著者プロフィール

真保裕一(しんぽ・ゆういち)
1961年東京都生まれ。91年に『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞。96年に『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、97年に『奪取』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で新田次郎賞を受賞。他の書著に『アマルフィ』『天使の報酬』『アンダルシア』の「外交官シリーズ」や『デパートへ行こう!』『ローカル線で行こう!』『遊園地に行こう!』『オリンピックへ行こう!』の「行こう!シリーズ」、『ダーク・ブルー』『シークレット・エクスプレス』『真・慶安太平記』などがある。


「2022年 『暗闇のアリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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