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- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062774383
作品紹介・あらすじ
夫・吉村昭氏の死後、氏に関連する来客や電話の応対に明け暮れた日々。三年が過ぎ、再び筆を執った著者が身辺のことを綴った小説集。長年過ごした自宅を建て替え、独り誰も知る人のいない温泉地に滞在する。けれど何をしても感じているのは、夫の気配と思い出だった。川端康成文学賞受賞作「異郷」も収録。
感想・レビュー・書評
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津村節子(1928.6.5~)著「遍路みち」、2010.4刊行、2013.1文庫化。5つの短編が収録されています。いずれも著者の身辺のことを綴ったもので、ほぼ事実の内容とか。「遍路みち」「声」「異郷」の3作は、吉村昭氏(1927.5.1~2006.7.31)死後3年余経って筆を執ったものと。著者の深い悲しみと50年連れ添った夫への思いが切々と綴られています。厳かな気持ちで読了しました。
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遍路みちは、著者の津村節子さんが、夫である吉村昭さんの死に向き合った日々をようやく、亡くなってから3年後に納めた著作である。亡くなるまでの夫婦の想い、亡くなって初めて気づいたことなど、吉村昭ファンとしては、心に残る作品であった。
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