目薬αで殺菌します DISINFECTANT α FOR THE EYES (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062774420

作品紹介・あらすじ

関西で発見された劇物入りの目薬の名には「α」の文字が。同じ頃、加部谷恵美が発見した変死体が握り締めていたのもやはり目薬「α」!探偵・赤柳初朗は調査を始めるが、事件の背後にはまたも謎のプロジェクトが?ギリシャ文字「α」は「φ」から連なる展開を意味しているのか?Gシリーズ第7作。

感想・レビュー・書評

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  • 加部谷はそんなに海月に想いがあったのかと驚きました。そしてこのシリーズ特有の何も解決しないオチ。しかしそこは森博嗣です。クセになります。今後はどうなってしまうのか期待値が高まります。

  • Gシリーズ7作目。
    個人的には目薬は必需品なので、目薬αの事件は少し複雑、、、
    今回の話は色んな意味で切なくなった、、、加部谷さん、、、
    ラスト1行はさすがです。

  • ものすごく久しぶりに、このシリーズの続きを読んでみる。
    (Xシリーズも3冊くらいまで読んでいたので、またぼちぼち続きを読まなくては)

    正直、前に読んだのが八年くらい前で、どこまで読んだかも忘れていた。
    たしか、萌絵が◯◯に引っ越すこと、萌絵の◯◯が寿命を迎えたところまで読んだと思う。
    適当に検討をつけて、ηなのに夢のよう、と、この目薬αを図書館で借りてきた。

    ηの終わりを確認すると、確かに萌絵のそのシーンで終わっていたので、おそらく目薬からが未読部分。

    読み始め、そしてあっという間に読み終わる。
    うん、森博嗣ってこんな雰囲気だったなあ。

    海月くんは相変わらずだけど、加部谷はよくがんばったと思う。
    友人の雨宮さんを見ていると、s &mシリーズの友人キャラ・反町さん(愛、8分目)を思い出して懐かしかった。
    事件の謎解きはもう、完全にオマケで、いつもの不思議な人格被り物語。
    赤柳さんの正体や、海月くんの謎がもうすぐわかるっぽいので、がんばって読む。
    国枝さんの立ったままケーキを片手で食べる技術は、ずっと昔にもやっていたから、それも懐かしくて嬉しかった。
    萌絵と犀川先生は結婚しているんだなー。うんうん。

    それにしても、目薬の犯罪ってすっごく怖いですよね。嫌なことを考えつくなあ。

  • 名前に「α」がついた目薬に劇物が混入される事件が発生。一方、加部谷恵美が発見した変死体が握っていたのも「α」の目薬だった。これらの事件は「φ(ファイ)」から始まったギリシャ文字の事件群と関係があるのか。
    Gシリーズ第7作。

    本作で主要人物の人生が大きく動き始めており、次作以降に物語も大きく動くのではないかを予感させます。

  • やはり…この本も静かに語られている印象。

    徐々に、四季に深く関わる人たちの中で、四季のことが理解されてゆく。

    しかし、破格の天才であり、もはや神の領域にいると思われる四季を理解できるということは、それだけ四季に近い存在へと昇華しつつあるということに他ならない。あちら側へと…犀川も萌絵も踏み込んでしまうのか。

    海月も…おそらくは四季に近い存在。それも…とても近い。間違いないと思う。あの人だ。

    赤柳は本当に誰なんだろう。これまでは保呂草の二番煎じ程度の存在にしか見えなかったが、襲撃を予期して、あらかじめ自分のパソコンと時田のそれをすり替えてあったなんて…これは只者ではない。保呂草と船で会ったことがあると言う。あのときか?

    これから…どうなるのだろう。W大に移った萌絵は、今は存在感が希薄だ。まだ何かある。何かが起こる。

  • 国枝先生のケーキの食べっぷりはいつも見事。

  • まあ、面白かった。
    もう少し先まで読まないとなんとも言えないかなぁ、、、。

  • G7
    目薬への劇薬混入事件だが、αという文字から一連の事件(?)への連想
    疑われてた准教授は?
    結末というか事件のことはエピローグでさくっと語られていて、二重人格?なりすまし?
    架空なのか、理想を実物化したのか…
    倉田の動機とかはきっとわかったけど、結局組織とのつながりはあるのかないのか、
    時田さんのPC、赤柳が襲撃されて盗られたのでは?最後の一文が謎過ぎる。

    あと、海月くんとの件要るのかな?加部谷の存在の問題?
    海月くんの存在は気になり過ぎるけど、絡まなくていいな
    山吹くんと犀川先生があまり出てこなくて残念

  • 単純でいて奥が深いメッセージが込められていた。加部谷と海月のやりとりももどかしくてよかった。

  • 誰が、誰…?なにが、なに…?たぶん核心に迫ったことなんてこれまで1回も無いんだけど、前回あたりから重要な何かに近づいてるような気をさせつつ実はそれこそ意図的に時間をゆっくり流すようにこの色々な散らばった線を作者自身がかき混ぜて核心からどんどん遠ざけてる感じがして、もどかし!!!こんなのどんどん読んじゃうに決まってる!!

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著者プロフィール

工学博士。1996年『すべてがFになる』で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。怜悧で知的な作風で人気を博する。「S&Mシリーズ」「Vシリーズ」(ともに講談社文庫)などのミステリィのほか「Wシリーズ」(講談社タイガ)や『スカイ・クロラ』(中公文庫)などのSF作品、エッセィ、新書も多数刊行。

「2023年 『馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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