股旅探偵 上州呪い村 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062775533

作品紹介・あらすじ

ねじれたシダしか生えぬ土地、滝壺に吊された女の死体、底なしの井戸、棺から消えた死体がモウリョウとなり村人を襲う・・・渡世人三次郎が足を踏み入れた上州の山奥、火嘗村は、名状しがたいものに彩られていた。そもそも倉賀野宿で看取った病人が、村の災厄と名主屋敷の三姉妹の死を予言して果てたのだった。三度笠の三次郎は「あっしには関わりのねえ」事件に次々巻き込まれてゆく。本格ミステリと痛快股旅小説、奇跡の出会い!

感想・レビュー・書評

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  • そこそこ面白のだが、余りにも、謎解きがお粗末。

    いろんな作品へのオマージュもあり、旧弊と因習に満ちた設定も好きなんだが・・・

    読了後、無性に木枯し紋次郎を読みたくなった。ドラマももう一度見たい。

  • 股旅物兼本格推理のハイブリッドという構成自体は良いのだが、作中頻繁に出てくるメタ要素が苦手。

    メタって使い方を間違えると下品になるんやなぁ。コアなミステリーファンの内輪受けを狙っているのだろうけど、話を腰をいちいち折られるようで不愉快に感じることもあり、残念な仕上がり。

    同作家の前作「猫間地獄…」も読んでいたようで、自分の過去レビューを見直すと「内輪ウケがくどい」的なことを書いており、つまりそれがこの作家の個性というかウリなんだろう。

    最近の俺の気分、読書趣向とはちょっと合わないな。

  • 初読みの作家さん。そしてこういう…メタ要素という小説も初読み。真ん中過ぎまで、なにこれおもしろいおもしろい大好きだわ?って思ってましたが…最後らへんがちょっとしつこいかなf^_^;ミステリなの⁇と思いつつ最後はしっかり謎解きしてました。金田一耕助や木枯し紋次郎を彷彿とさせる文体も好きです☆続編はないみたいでちょっと残念。ウザ…って思うか、好き!って思うか、分かれそうな作品ですね。

  • 図書館。
    幡大介、ミステリーも書いているのか。
    メタ要素満載なので好き嫌いは分かれそう。面白い。大風呂敷を拡げるだけ拡げているが、これは回収できているのか?
    一作目も電子書籍で買ってしまった。

  • 時代物+ミステリー第2弾?今回は渡世人が主人公。アレっぽかったり、アレっぽかったり、アレっぽかったりして相変わらずメタだったりで、どうするんだろうと思ったw続いちゃう…?

  • 時代本格ミステリというジャンル(?)

    前作「猫間地獄~」と同系統。時代モノのくせに、メタ談義が溢れんばかりに満載。正直、「猫間地獄~」がそこそこ当たって、悪ノリしちゃったか、と最初はげんなりしていたんだけど、、、限度を超えてしつこく何度も重ねられると、最後は笑えるようになってしまった(苦笑)。まぁ、もともとメタ談義そのものは嫌いじゃない私なんだけど、、、正統な時代モノも好きなので、ちょっと複雑デス。著者自体、ちゃんとした時代モノも書いておられる人なので、だからこそこういうお遊びモノを出しても成立しちゃうんだろうけど。
    続編はアリ?本編同様、しつこく重ねられると、もしかしたらこのジャンルにも嵌っちゃうかも。

  • メタミステリというらしいが、こういうおふざけ口調は苦手。好きな書評家さんのお勧めだったから読んだが、タイトルで敬遠した直観を信じるべきだった。

  • あの問題作(?)、『猫間地獄のわらべ歌』に輪をかけての“やりたい放題”な、時代ミステリ。
    読む人を選ぶ作品とは思いますが、楽しんだもの勝ちですね~。

  • 名状しがたい股旅物のようなもの(公式)。今回はがっつり長編、横溝ちっくな寒村もの。ミステリへのツッコミからSF論、果てはクトゥルー神話まで会話文も地の文も時代考証丸無視でやりたい放題です。それでいて謎解きに関しては大真面目だから困ります。自由奔放なメタとパロディのギャグ要素にさらりと伏線を混ぜ込んで、半ば“お約束”ともいえる真相を容易に看破できなくさせるための目くらましに利用しているのもさすがでした。

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著者プロフィール

一九六八年、栃木県生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。テレビ局嘱託職員を経た後、CM製作会社勤務。イラストレーターとして広告に挿絵などを描いていたが、一九九五年、フリーライターに転じ、実録物など、数多くの媒体で活躍。二〇〇八年「天下御免の信十郎」シリーズで、時代小説作家として文壇デビュー。人気を博す。

「2021年 『騎虎の将 太田道灌下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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