なぞの転校生 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 36
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062777544

作品紹介・あらすじ

中学に転入してきたイケメンの転校生典夫は勉強もスポーツも万能。同級生の広一らが典夫の行動に翻弄されるSFジュブナイル決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 謎めいた美少年の転校生。スポーツ、勉強全てに万能なその中間たち。彼らの行動に少しづつ違和感を感じる。NHK少年ドラマシリーズ!
    彼らは次元ジプシー。核戦争で故郷を無くした彼らは、理想郷を探して宇宙を旅していた。
    そして、地球にも不信感を持った彼らは、再び旅立つ。

  • 中学時代、生まれて初めて夢中になった本。
    切っ掛けはNHKの「少年ドラマシリーズ」なドラマ化が面白かったから。
    原作を読み始めて、ストーリーがわかっているのに面白くて読むのを止められなかった。
    久しぶりに読もうか。

  • 188ページしかないこともあって、登場人物の描写が薄い気がします。そのため、感情移入する間もなく物語が進行してしまった印象でした。設定は好きなので、さらに内容に厚みを持たせて長編にしたらもっと面白くなるのではと勝手に思っています。笑

  • 古典のジョブナイルSF。核の冬に怯えていた当時と比較して今読むと、作中のSF観の違いに驚かされる。それでも核による終末観はやはり依然として恐怖として残っており、その設定は色褪せてはいない。ネットが発達した今、同じ人間だからといって、果たして別の高次元の存在を受け入れるかと言われれば確かに疑問が残る所ではあるが、ジョブナイルものとしての落とし所は中々のもの。教師が協力的で作品の中にしっかり大人の存在を感じさせたのには非常に好感が持てる。やってきた転校生の一族は、先進的な文明を持っているにしては、ややその馴染み方に抜けがあると感じるが、それが今の人類の愚鈍さに繋がる点は上手いとは思った。

  • 歳のせいか、子供の頃ワクワクしたものに無性に触れたくなる。これもそんなひとつ。でもドラマは見たけど原作を読むのは初めて。子供の頃にタイムスリップしたような気持ちになった。

  • 普段本を読まない私が、読書にハマるきっかけとなった一冊。

    読みやすく、人物像もすぐに形作られる。
    飽きることのない展開を追っているうちに読み終わってしまったので、少し物足りなさも感じるほど。

    漫画とは異なり、わざわざ情景を思い浮かべる必要がある点が読書の難点だと思っていたけれど、
    自由に想像できる点が魅力なのだと気付かされた。またSFということもあり、どこまでも想像が広がり楽しかった。

  • テレビ東京版のドラマを観て。
    まだ、学校が共同体としての機能を保っていた頃。団地が栄えていた頃。
    舞台設定は現代と異なってしまっているが、核がもたらす恐怖や不安、その要素一点であの頃に容易く親近感を覚えました。
    ドラマを視聴した後なので、原作と岩井俊二版とではどこが異なっているのかをひとつひとつ確認しながら読了。

  • 読後感はあっさり。
    登場人物にもう少し感情移入したかった!

  • 2021.11.25読了。
    思い入れが無いので、この評価。

  • 70年代のSFラノベ、あらためて読んでみると、引き込まれますね。

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著者プロフィール

1934 - 2019。SF作家。1979年に『消滅の光輪』で泉鏡花文学賞および星雲賞を受賞。また1987年に『夕焼けの回転木馬』で日本文芸大賞を受賞。代表作にジュブナイルSFの名作といわれる『なぞの転校生』『ねらわれた学園』などがある。

「2023年 『不思議の国の猫たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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