女の日時計 (講談社文庫)

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  • 講談社 (2014年5月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784062778053

作品紹介・あらすじ

裕福な六甲の造り酒屋に嫁ぎ、穏やかで優しい夫と何不自由ない新婚生活を送る沙美子。気難しい姑と、我が儘な義理の妹との日々は、窮屈ではあったが、充実しているはずだった。あの青年が現れるまでは――。きらびやかな筆致で綴られた、狂おしいほどの秘めたる恋の行方。田辺文学の最高峰が鮮やかに復刊!


裕福な夙川の造り酒屋に嫁ぎ、穏やかで優しい夫と何不自由ない新婚生活を送る沙美子。気難しい姑と、我が儘な義理の妹との日々は、窮屈ではあったが、充実しているはずだった。あの青年が現れるまでは――。
きらびやかな筆致で綴られた、狂おしいほどの秘めたる恋の行方。田辺文学の最高峰が鮮やかに復刊。

みんなの感想まとめ

幸せと不安の狭間で揺れる主人公の心情が描かれた物語は、結婚生活における複雑な人間関係や選択の葛藤を鮮やかに映し出します。裕福な家に嫁いだ沙美子は、気難しい姑や我儘な義理の妹との関係に悩みながらも、充実...

感想・レビュー・書評

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  • 今そこにある幸せと不確かだけどその先の未来への情熱のどちらを選択するのか?
    結婚して相手の<家>に入ること。
    相手の家が裕福であればあるほど、家族が多ければ多いほど外野から来た嫁というのは肩身が狭く、あちこちに気を遣い、神経をすり減らす。
    そんな中で出逢った若い男性がもう一つの自分の人生の選択肢になるとは。
    このお話が刊行された昭和の時代から今に至るまで読者を静かな期待と興奮で楽しませる田辺聖子先生に改めて感服します。

    昭和の時代と今とでは家族のあり方や結婚、恋愛、諸々考え方も変化しているけれど、帰る場所である<家>(家族)の大切さは昔も今も変わることがない。
    外から来た嫁というどこか居心地の悪さもいつしか家族の中心、要として家を守っていく存在になる様に一つの安堵感を得たような気持ちになりました。
    結婚って大変だなと思いつつ…

  • どの女の立場の人も切なくそして強い!!

  • 読了。
    女の日時計

    表紙に惹かれて。こんな頃もあったのね…という感じで入り込めなかったものの文章は好き。まだまだ女性の自立は難しかった時代に思いを馳せました。

  • 白砂青松の酒造りの街。
    六甲山から流れる清水の夙川河畔に咲く桜。夙川舞花と呼ばれるこの桜、今年も変わらず咲いています。

    作り酒蔵の若夫人、沙美子を取囲む姑、小姑、女友だち。

    女女女女女…

    女だからこそ持つ母性、嫉妬や羨望で溢れる現実。

    傷つき悩みながらも、日々適度な温度に保たれているので、美しく上等となり一年もの時間をかけ本物となっていく。

    男は本物の酒を求めるように
    女は本物の愛を求める。

    そして今年の春もこの女たちは、淡いピンクに頬を染めながらもまた白い頬に白粉のせて、来年の愛を求めていくのでしょう、夙川舞花のように……


    どんなにほかのことで苦労があるにせよ、女の幸福も不幸も男という大きな翼の下ではぐくまれるか否かだけにかかっている。

    うんうん。

    読み終えて、私はこの物語に登場する女性の誰でも共感してしまう… 昭和44年~の作品というのに。

    結論は愛!

    本来なら昼ドラ的にどろどろしそうな話さえも四季折々の自然や関西ならではの表現を取り入れながら書かれる聖子さんはやっぱり好きだなぁー。

  • 1/5 読了

  • 20140908読了
    28歳で読み、歳を重ね一回りしてもう一度読みたい女の話。

  • 私もこの状況だったらこの選択するだろうな。と思った。存在の耐えられない軽さ、なんだけど、重みがあるほど地に足のついた幸せを感じる、って。

  • 女なら一度は考える?!もしあの時、、、

  • いいところの奥さまが、少し物足りない思いをしているところ現れた、義妹の見合い相手。
    いろいろあったものの、踏み出せない・・・そんなところが現実っぽい。

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著者プロフィール

昭和3年3月27日、大阪府に生まれる。昭和22年樟蔭女子専門学校国文科卒。小説家。直木賞選考委員。昭和39年「感傷旅行(センチメンタル・ジャーニィ)」で芥川賞を、62年「花衣ぬぐやまつわる…」で女流文学賞、平成5年「ひねくれ一茶」で吉川英治文学賞、6年菊池寛文学賞、7年紫綬褒章、10年「道頓堀の雨に別れて以来なり」で読売文学賞、14年キワニス大阪賞など、多数受賞。12年文化功労者となる。作風は巧みな大阪弁で夫婦あるいは男女の機微と生態を描くものが多い。近著に『武玉川・とくとく清水』(平14 岩波書店)『女のおっさん箴言集』(平15 PHP研究所)など。

「2004年 『久保田淳座談集 心あひの風 いま、古典を読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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